クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

3枚のタロットカードを引いて解釈する

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スリーカード・スプレッドの解釈

先日、3枚のタロットカードを何気なく引いてみました。
この3枚のカードの解釈をしていきたいと思います。

ワンドのナイト - ソードのクイーン - 女帝 です。

エレメントで見てみると

ワンドのナイトは、火(熱・乾)と 火(熱・乾)
ソードのクイーンは、風(熱・湿)と 水(冷・湿)
女帝は、土(冷・乾)です。

書き換えてみると、熱・乾/熱・乾 - 熱・湿/冷・湿 ー 冷・乾となります。

「完全版タロット事典」という本に載っていた黄金の夜明け団の解釈の方法によれば、スリーカード・スプレッドで、真ん中のカードが、外側の2枚のカードの影響を受けると解釈するのだそうです。

乾・湿だけを見てみると 乾・乾ー湿・湿ー乾 となっているので、真ん中のカードは、乾の影響を受けて、熱・乾/冷・乾と読むことになるのかもしれません。

カードの意味としては、
ワンドのナイトは、「冒険を求めて旅に出る、旅立ち、不在、海外移住、住居の変更」
ソードのクイーンは、「悲しみを味わった女性、寡婦暮らし、女性の悲しみ、困惑、欠如、不妊、哀悼、剥奪、別離」
女帝は「豊穣をもたらす女神」
という意味になり、ストーリーとして解釈すると、「若い男性が旅に出て、悲しみにくれる女性と出会い、豊穣という結果を得る」というようなものになりそうです。

ここで、黄金の夜明け団の解釈方法にしたがうと、熱・乾/冷・乾のカードを考えてみると、まず熱・乾=火=ワンドとなり、冷・乾=土=ペイジとなります。

そこで、ワンドのペイジを見てみると「驚きをもたらす異邦人、誠実、恋人、使者」などの意味になります。
中央の「ソードのクイーン」と「ワンドのペイジ」をあわせて考えると、「悲しみに暮れた女性」が「驚きをもたらす異邦人、使者、恋人」と解釈できます。

 

3枚のカードの共通点

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3枚のカードに共通しているのは、まず、右手に何かを持っている、という点です。
ワンドのナイトは「棍棒」、ソードのクイーンは「剣」、女帝は「錫」のようなものをもっています。

「右」は聖書では、肯定的な意味を示しますし、占いの解釈では、右は顕在意識、後天的な特性などを示します。
「左」は聖書では、否定的な意味を示していて、占いでは、左は潜在意識、先天的な特性などを示しています。

左手の状態を見てみると、中央のソードのクイーンだけが上に上がっている点で、少し違うといえます。
さきほどのエレメントで見たときも、乾・湿の関係では、ソードのクイーンだけでが外側の2枚のカードと違っていた点を考えると、真ん中のカードがポイントになっている世に見えます。

2021年4月27日 蠍座8度・満月

4月27日は、蠍座での満月になります。
蠍座の満月は、「ウエサク満月」と言われていて、釈迦と関係が深いとされています。
釈迦は、このウエサク満月の日に生まれ、悟りを開き、入滅したとされている宗派もあり、仏教徒関係の深い満月です。
また、この日は、国連で記念日に指定されています。
ウェーサーカ祭 - Wikipedia

今年のウエサク満月は、5月26日の射手座満月の日になります。
「なぜ射手座の満月がウエサク満月なの?」という疑問をもたれると思いますが、インド占星術と西洋占星術では、春分点牡羊座の起点)の取り方がちがうためです。
インド占星術ホロスコープをつくれるサイトで見ると、5月26日の満月が蠍座12度で起こることがわかります。

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インド占星術(ジョーティッシュ)研究プロジェクト・Jyotish Research|アーユルヴェーダライフ

 

西洋占星術の星の品位(エッセンシャル・ディグニティー)で見てみると、月は牡牛座でエグザルテーションという最も高い品位を獲得しますが、牡牛座の対極の位置にある蠍座では、フォールという最も低い品位になります。

蠍座は、「他者と一体になる」「生と死」「輪廻」など、少し宗教的な意味のこととつながりがあります。また、その対極の牡牛座は、財産、肉的な快適さ、官能などを表しますが、ナチュラル・ハウスである2室は、「爪痕」「ハデスの門」と呼ばれることがあります。
1日の太陽の動きで見ると、日の出を1室として、太陽は1室、12室、11室・・と動いていき、一番最後になるのは、2室になることに関係があります。

kondatetanaka.hatenablog.com

 

12星座は、円環の時間体系を象徴していると考えられていますが、同時に螺旋構造であると考えられています。
つまり、1回目にくる牡羊座と、2回目のくる牡羊座は同じサインではありますが、一つ上の発展段階に進むという意味です。
それと同時に、対極にあるサインは、次の発展段階の途中のポイントと考えられます。
牡牛座は生きている間に築き上げた財産、生きている間に感じられる肉体的な感覚を表してて、その対極にある蠍座は、その「現世の次の来る生」を表しているとも考えられます。

牡牛座-蠍座の軸(ポラリティー)は、財産ー相続、現世ー来世という組み合わせ、今の生と次の生というような意味合いのものになります。

2021年4月27日 蠍座満月のホロスコープ

では、その蠍座満月のホロスコープを見てみましょう!!

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(2021年4月27日12時32分・東京・プラシーダス)
ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

満月で、月は蠍座8度です。
アセンダント(ASC)は、獅子座26度
チャート・ルーラーは太陽で、牡牛座8度です。
1室に星はないですが、火星が赤緯24度後半でOOBになっています。
ファイナル・ディスポジターは、金星(牡牛座16度)で、魚座海王星のみが単独で存在している形になっています。

牡牛座の強調と木星のとるアスペクト

牡牛座ステリウム(太陽、水星、金星、天王星)で、チャートルーラーの太陽とファイナル・ディスポジターの金星が牡牛座に滞在している、というところが、このホロスコープの特徴で、牡牛座というサインが特に強調されています。
牡牛座は、「所有、財、美しいもの、豊穣、不動」などのキーワードで表されます。

ディセンダント(DSC)は、水瓶座26度になりますが、木星がオーブ2度の位置にあります。ASCと180度の位置にある木星は「幸運の後押し」というような意味合いがあります。

牡牛座の強調や木星とASCのアスペクトなどを見ると、幸運や財産などに焦点があたっているように見えます。

月と火星がフォール、金星と土星がオウンサイン

次に、惑星の品位を確認してみましょう。
太陽 牡牛座
月 蠍座 フォール
水星 牡牛座
金星 牡牛座 オウンサイン
火星 蟹座 フォール(OOB)
木星 水瓶座
土星 水瓶座 オウンサイン
天王星 牡牛座
海王星 魚座 オウンサイン
冥王星 山羊座

となっています。

先日の火星の蟹座入りのホロスコープでも感じたのですが

「月と火星」がフォール
「金星と土星」がオウンサイン
火星が蟹座でフォール、赤緯はOOB

というなんとも言えない違和感のある組み合わせです。

全体の星の動きとしては、
牡牛座にある太陽、水星、金星、天王星と、水瓶座木星は、幸運を後押しする意味がありそうですが、蠍座月、蟹座火星、水瓶座土星魚座海王星はその反対の意味を持ちそうな配置です。

3月4日の火星の双子座入りから、「知性と感情の対立」、「直感が知性よりも優位に立つ」、「知性と集団的・個人的無意識の対立」というテーマが続いているのですが、今回も二つの対立するもの、噛み合わないものがあるように見えます。

今回は、「幸運と豊穣、それに対する違和感」というような感じかもしれません。

 

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Evgeni TcherkasskiによるPixabayからの画像

 

2021年4月23日 火星・蟹座入り

4月23日に火星は蟹座へ 

4月23日には、火星が蟹座入りします。
火星が蟹座に滞在する期間は、4月23日から6月11日までです。

占星術には品位(エッセンシャル・ディグニティー)という考え方があります。
星と星座(サイン)の組み合わせで、たとえば、太陽は獅子座を支配していて、牡羊座では調子が良くなる、また天秤座や山羊座では調子が悪い、というようなものです。

エッセンシャル・ディグニティーについては、以前にも書いたのですが、簡単に説明すると、

エグザルテーション>ドミサイル(オウンサイン)>デトリメント>フォール

という順番でよい、悪いが決まっています。

各惑星とサインの関係や覚え方などは以前に書いた記事がありますので、ご参照くださればうれしいです。

kondatetanaka.hatenablog.com

kondatetanaka.hatenablog.com

 

その品位についての今日の本題ですが、4月23日に、火星は蟹座に入ります。
火星は蟹座では、フォールという最も悪い品位(ディグニティー)になります。

 

水瓶座土星と牡牛座天王星のスクエア

2021年2月には、水瓶座ステリウムに対して、牡牛座の火星と天王星がスクエアを形成するという厳しい星の配置がありましたが、天王星は牡牛座ではフォールという最も低い品位になりますが、火星も蟹座に入ることによってフォールになるのです。
なにかこう、共時的現象のような感じがしてきます。
フォールの位置では、その惑星は調子が今一つという感じになります。

例えば、土星天王星が2月にスクエアが形成しましたが、土星水瓶座ではドミサイル(オウンサイン)という良い品位になりますが、天王星は牡牛座でフォールという最も悪い品位になります。
通常は、外側の星(天王星)が、内側の星(土星)に影響を与えることになりますが、外側の星の品位が低く、内側の星の品位が高いので、外側の惑星の影響が出にくい、と考えることができます。
ただ、2021年には、この土星天王星のスクエアは3回形成され、最終的に土星にも影響が出る、という解釈ができ、「岩を何度もたたいて割る」「来るべき時期がこないとエクスカリバーが抜けない」というようなイメージになってくるのかもしれません。

現在、新型コロナウイルスという未曽有の出来事が起こっていますが、社会が徐々に影響を受ける、何度も影響を受けて社会が変わっていく、と解釈できます。

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Free-PhotosによるPixabayからの画像

 

火星・蟹座イングレス図

では、火星が蟹座入りのホロスコープを見てみましょう。
2021年4月23日20時51分 火星・蟹座イングレス(東京・プラシーダス)のホロスコープです。

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ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

ホロスコープの概要

牡牛座に4星(太陽、水星、金星、天王星)が集まっていて、牡牛座ステリウムを形成しています。

アセンダント(ASC)は射手座5度
チャートルーラーは木星で、水瓶座28度です。
1室に星はないですが、火星が赤緯24度台後半でOOBです。

このホロスコープをぱっと見たときに、最初に目がいくのは、天頂(MC:乙女座19度)にある月(乙女座14度)と、5室に集中する星々(太陽、水星、金星、天王星)かもしれません。
特に金星と天王星が牡牛座11度でコンジャンクションを形成しています。

ファイナル・ディスポジターを見てみると、
山羊座冥王星水瓶座土星木星→牡牛座天王星牡牛座金星
蟹座火星→乙女座月→牡牛座太陽、水星→牡牛座金星
というようになっていて、魚座海王星以外は、牡牛座金星に集まっていく流れです。

チャートルーラーは水瓶座木星、ファイナル・ディスポジターは牡牛座の金星になっていて、両方ともベネフィック(吉星)です。
木星海王星とともに魚座の支配星になっていて、3月から始まっている金星と海王星の強調を思い起こさせます。

 

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 

アスペクトを見てみると、太陽(牡牛座4度)とアセンダント(射手座5度)がインコンジャクトを形成しています。
太陽とアセンダントアスペクトは「自己イメージ」と関係するとされていますが、インコンジャクトはかみ合わない、ぎくしゃくする角度とされています。
自分が思い描いているセルフイメージと周囲が描いているイメージがかみ合わない、というような解釈ができると思います。

また、月(乙女座14度)と土星水瓶座13度)もインコンジャクトを形成しています。
月は生活のリズム、個人的な感情などを表しますが、その月に現実の厳しさやハードルをしめす土星がインコンジャクト(かみ合わない、ぎくしゃくする)を形成するため、感情や生活リズムと現実とがかみ合わない、といった解釈ができます。

チャートルーラーである金星は、牡牛座11度の天王星と正確にコンジャンクションを形成しています。
金星は、愛や美、感覚的な満足、経済的なことを表しています。その星の変革の星、天王星コンジャンクションを形成するため、「愛や美、経済的なこと」に関して大きな変化が起こることを暗示しています。

全体として、太陽・ASC・月がインコンジャクトを形成していて、金星が天王星コンジャンクションを形成しているので、不穏な印象をもつアスペクトが多いです。
少なくとも安定したのんびりした雰囲気は感じられません。

・火星が蟹座でデトリメントだがOOB
・太陽とASC、月と土星がインコンジャクトを形成
・金星・天王星コンジャンクション
ホロスコープの目立つ特徴ですが、 どうもチグハグなものが多い印象です。

2021年4月20日 太陽・牡牛座入り

4月20日は、二十四節気の「穀雨」になります。
太陽がサインにイングレスする日は、二十四節季の中期(立春から数えて偶数番目の節)になります。
二十四節季のスタートは通常は「立春」なので、太陽と二十四節気の関係を見てみると、
立春
雨水(太陽魚座入り)
啓蟄
春分(太陽・牡羊座入り)
清明
穀雨(太陽・牡牛座入り)


と続いていきます。

 

2021年4月20日(午前5時33分・太陽牡牛座イングレス)のホロスコープです。
(東京・プラシーダス)で作成しています。

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ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

牡牛座が強調されるホロスコープ

ASC(アセンダント)は、牡牛座10度
チャート・ルーラー(ASCの支配星)は、金星で、牡牛座7度です。
1室には天王星月と火星が赤緯24度台後半でOOBになっています。

牡牛座には、太陽、水星、金星、天王星があり、牡牛座ステリウムになっています。
また、太陽が牡牛座イングレスした時のホロスコープアセンダントが牡牛座で、チャート・ルーラーは牡牛座にあり、1室に牡牛座の天王星と、牡牛座が強調されている
と言ってよいと思います。

ASCと天王星、ICとOOB月のコンジャンクション

ASCは牡牛座10度、天王星が牡牛座11度でコンジャンクション
MCは山羊座25度、OOBの月が蟹座25度で、ICと正確にコンジャンクションです。
ASCに天王星コンジャンクション、ICに月がコンジャンクションというのも目立つポイントといえます。

 

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ファイナル・ディスポジター

ファイナル・ディスポジターは、牡牛座金星になっていて、魚座海王星と蟹座・月がそれぞれ独立した形になっています。
牡牛座金星、魚座海王星、蟹座月と女性的な星に焦点があたっています。
「癒し」「救済」「高次の愛」「無償の奉仕、愛」などを表していそうです。

今年に入ってからの新月、満月時のルーラー(ル)とファイナル・ディスポジター(FD)をまとめてみると、

新月
1月13日 山羊座新月 (ル)水星、(FD)ループ
2月12日 水瓶座新月 (ル)土星、(FD)金星天王星(MR)
3月13日 魚座新月 (ル)金星、(FD)海王星
4月12日 牡羊座新月 (ル)太陽、(FD)水星、火星(MR)
(MR:ミューチュアル・レセプション)

(満月)
1月29日 獅子座満月 (ル)金星、(FD)木星
2月27日 乙女座満月 (ル)水星、(FD)海王星
3月29日 天秤座満月 (ル)天王星、(FD)海王星

太陽イングレス時もついでにみてみると、

1月20日 太陽水瓶座 (ル)土星、(FD)ループ
2月18日 太陽魚座 (ル)水星、(FD)金星天王星(MR)
3月20日 春分 (ル)金星、(FD)海王星
4月20日 太陽牡牛座 (ル)金星、(FD)金星

2月の水瓶座ステリウムのあとは、金星、海王星が目立つホロスコープが多くなっています。

 

ディグニティー

太陽 牡牛座 
月 蟹座(ドミサイル・オウンサイン)
水星 牡牛座
金星 牡牛座(ドミサイル・オウンサイン)
火星 双子座
木星 水瓶座
土星 水瓶座(ドミサイル・オウンサイン)
天王星 牡牛座
海王星 魚座(ドミサイル・オウンサイン)
冥王星 山羊座

となっていて、オウンサインにある星が4つあることがわかります。 f:id:kondatetanaka:20210313115816j:plain

Karina CubilloによるPixabayからの画像

アスペクト

まず目立つアスペクトは、アセンダント(牡牛座10度)と天王星(牡牛座11度)のコンジャンクションです。
アセンダントは、他人から見た自分をあらわし、天王星は変化や革命などをあらわしているので、この二つがコンジャンクションすると、「自己表現の革命的変化」という意味になりそうです。

また、金星が牡牛座7度にあり、アセンダントとはオーブ3度、天王星とはオーブ4度ですが、これらの星はひとつの塊と見ることもできそうです。

2018年5月に天王星が牡牛座に入ったとき、牡牛座は「お金、経済」「物質的な満足」を表すことから、通貨体制の大きな変化、経済体制の大きな変化と占った方が多くいました。

これと関連して、ビットコインなどの仮想通貨が主流になると予想している方もおられました。新型コロナウイルスの影響で、世界中の国に史上空前の規模の財政支出をしていますが、これが今後の経済体制に大きな変化をもたらすことはほぼ間違いないといえると思います。

昨年12月22日に、水瓶座1度で木星土星がグレートコンジャンクションを形成し、2月には水瓶座に6つの星があつまるステリウムが形成されました。
昨年から、新型コロナウイルスの影響で、学校が閉鎖になる、飲食店の営業に制限がかかるなど、かつてない経験したことがない変化の波にさらされていますが、さらに大きな変化が起きる可能性があります。

月がICにあることから、個人が家のことを考えるようになる、感情が家、家族に向く、ということもありそうです。

 

全体のまとめ

月が蟹座、金星が牡牛座、海王星魚座と、女性的な星がオウンサインにあることから、引き続き「癒し」「救済」のようなものに焦点があたりそうです。
土星水瓶座にあることから、不公平の是正、公正さを取り戻す動きがありそうです。
また、アセンダント天王星があり、見た目でわかる変化があることを暗示しているとも言えます。
月がICとコンジャンクションであることから、個人の感情は内向きになりそうです。

 

3枚のタロットカードから共通点を見つける練習

 先日、こういうツイートを見つけました。

 

私がこの3枚のカードで共通しているな、と思ったのは、「黄色」という色と、人(男性)が横を向いている、全員が「左側」を向いています。
なんかすごく面白そうなので、私もやってみました。

これは解釈になってしまいますが、聖書などでは「左」は否定的な意味を示します。
また、黄色という色について、最近読んだ本には、このようなことが書いてありました。

黄色は男性が身につけると、秘密の暗示となり、寡黙な恋人にふさわしい。女性が黄色を身につけると、寛容さを示唆する。山吹色は当然のことながら、太陽と日曜日の象徴である。黄色が象徴する宝石は、クリソライトカンラン石)や黄色のヒヤシンスである。黄色に関係する動物はライオンで、これは黄道12宮の獅子座と真夏の太陽のつながりが由来であろう。人が成長していく人生の七つの年代では、黄色は思春期の象徴とされる。

出典:「宝石と鉱物の文化詩」ジョージ・フレデリック・クンツ著

ワンドのペイジ、ワンドの8、吊るされた男

左側から、「ワンドのペイジ」、「ワンド8」、「吊るされた男」です。

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3枚に共通すること

まず、私が気づいたのは、「木」です。
ワンド(火のエレメント・直観、南、正午、夏などを意味する)は、杖みたいな木がカードに書いてあるのですが、「吊るされた男」も木の棒が描いてあります。
この木には、少しだけ芽が出ています。
木の関連で、去年、冬至祭りとクリスマスツリーの記事を書いたのを思い出しました。

kondatetanaka.hatenablog.com

クリスマスは、キリストの誕生日とされていますが、実際は、「冬至祭」が起源と考えられています。
冬至は太陽の力が最も弱くなる日ですが、そこからまた太陽が徐々に力を取り戻していくことから、「復活」「再生」のイメージが、キリストと結びついたのかもしれません。
クリスマスツリーは、「生命力の象徴」「神の宿るもの」という連想があるそうです。また、聖書に登場する「生命の樹」「善悪の知識の樹」、神話では「世界樹」と関係がありそうです。

あと全体に背景色が薄い。「水色」「水色」「灰色」という背景色です。
この3枚のカードを見た私の第一印象は、「ひっくり返ってる人が起き上がった」という感じでした。
皆さんはこの3枚のカードをみて、何を感じましたか?

2枚に共通していること

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ワンドのペイジ(一番左)とワンドの8(中央)は両方とも「山」が描かれています。
中央は緑の山で、真ん中に川のような水が描かれていますが、左側の山は黄色の山で、水がありません。

共通点ではないですが、左の「ワンドのペイジ」は黄色の服を着ていますが、中央の「ワンドの8」の水が、右側の「吊るされた男の服」を水色にした、というストーリーも考え付きます。

 

「吊るされた男」

タロットの解説本などでは、「吊るされた男」は、聖書の枢要徳というのの「知恵」を表しているのではないか、という解釈があります。
枢要徳とは、正義、勇気、節制、知恵のことらしいのですが、正義、勇気(力)、節制のカードはあるのですが、知恵のカードだけがないので、これが知恵にあたるのではないか、ということらしいです。

「吊るされた男」は罪人を表していて、キリストを連想させることから、「自己犠牲」の象徴と解釈されることが多いです。
黄金の夜明け教団の割り当てでは、「吊るされた男」はエレメントの水と関連しているとされています。
このシリーズも時々やっていこうと思います。