クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

3枚のタロットカードから共通点を見つける練習

 先日、こういうツイートを見つけました。

 

私がこの3枚のカードで共通しているな、と思ったのは、「黄色」という色と、人(男性)が横を向いている、全員が「左側」を向いています。
なんかすごく面白そうなので、私もやってみました。

これは解釈になってしまいますが、聖書などでは「左」は否定的な意味を示します。
また、黄色という色について、最近読んだ本には、このようなことが書いてありました。

黄色は男性が身につけると、秘密の暗示となり、寡黙な恋人にふさわしい。女性が黄色を身につけると、寛容さを示唆する。山吹色は当然のことながら、太陽と日曜日の象徴である。黄色が象徴する宝石は、クリソライトカンラン石)や黄色のヒヤシンスである。黄色に関係する動物はライオンで、これは黄道12宮の獅子座と真夏の太陽のつながりが由来であろう。人が成長していく人生の七つの年代では、黄色は思春期の象徴とされる。

出典:「宝石と鉱物の文化詩」ジョージ・フレデリック・クンツ著

ワンドのペイジ、ワンドの8、吊るされた男

左側から、「ワンドのペイジ」、「ワンド8」、「吊るされた男」です。

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3枚に共通すること

まず、私が気づいたのは、「木」です。
ワンド(火のエレメント・直観、南、正午、夏などを意味する)は、杖みたいな木がカードに書いてあるのですが、「吊るされた男」も木の棒が描いてあります。
この木には、少しだけ芽が出ています。
木の関連で、去年、冬至祭りとクリスマスツリーの記事を書いたのを思い出しました。

kondatetanaka.hatenablog.com

クリスマスは、キリストの誕生日とされていますが、実際は、「冬至祭」が起源と考えられています。
冬至は太陽の力が最も弱くなる日ですが、そこからまた太陽が徐々に力を取り戻していくことから、「復活」「再生」のイメージが、キリストと結びついたのかもしれません。
クリスマスツリーは、「生命力の象徴」「神の宿るもの」という連想があるそうです。また、聖書に登場する「生命の樹」「善悪の知識の樹」、神話では「世界樹」と関係がありそうです。

あと全体に背景色が薄い。「水色」「水色」「灰色」という背景色です。
この3枚のカードを見た私の第一印象は、「ひっくり返ってる人が起き上がった」という感じでした。
皆さんはこの3枚のカードをみて、何を感じましたか?

2枚に共通していること

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ワンドのペイジ(一番左)とワンドの8(中央)は両方とも「山」が描かれています。
中央は緑の山で、真ん中に川のような水が描かれていますが、左側の山は黄色の山で、水がありません。

共通点ではないですが、左の「ワンドのペイジ」は黄色の服を着ていますが、中央の「ワンドの8」の水が、右側の「吊るされた男の服」を水色にした、というストーリーも考え付きます。

 

「吊るされた男」

タロットの解説本などでは、「吊るされた男」は、聖書の枢要徳というのの「知恵」を表しているのではないか、という解釈があります。
枢要徳とは、正義、勇気、節制、知恵のことらしいのですが、正義、勇気(力)、節制のカードはあるのですが、知恵のカードだけがないので、これが知恵にあたるのではないか、ということらしいです。

「吊るされた男」は罪人を表していて、キリストを連想させることから、「自己犠牲」の象徴と解釈されることが多いです。
黄金の夜明け教団の割り当てでは、「吊るされた男」はエレメントの水と関連しているとされています。
このシリーズも時々やっていこうと思います。