クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

2021年4月20日 太陽・牡牛座入り

4月20日は、二十四節気の「穀雨」になります。
太陽がサインにイングレスする日は、二十四節季の中期(立春から数えて偶数番目の節)になります。
二十四節季のスタートは通常は「立春」なので、太陽と二十四節気の関係を見てみると、
立春
雨水(太陽魚座入り)
啓蟄
春分(太陽・牡羊座入り)
清明
穀雨(太陽・牡牛座入り)


と続いていきます。

 

2021年4月20日(午前5時33分・太陽牡牛座イングレス)のホロスコープです。
(東京・プラシーダス)で作成しています。

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ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

牡牛座が強調されるホロスコープ

ASC(アセンダント)は、牡牛座10度
チャート・ルーラー(ASCの支配星)は、金星で、牡牛座7度です。
1室には天王星月と火星が赤緯24度台後半でOOBになっています。

牡牛座には、太陽、水星、金星、天王星があり、牡牛座ステリウムになっています。
また、太陽が牡牛座イングレスした時のホロスコープアセンダントが牡牛座で、チャート・ルーラーは牡牛座にあり、1室に牡牛座の天王星と、牡牛座が強調されている
と言ってよいと思います。

ASCと天王星、ICとOOB月のコンジャンクション

ASCは牡牛座10度、天王星が牡牛座11度でコンジャンクション
MCは山羊座25度、OOBの月が蟹座25度で、ICと正確にコンジャンクションです。
ASCに天王星コンジャンクション、ICに月がコンジャンクションというのも目立つポイントといえます。

 

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ファイナル・ディスポジター

ファイナル・ディスポジターは、牡牛座金星になっていて、魚座海王星と蟹座・月がそれぞれ独立した形になっています。
牡牛座金星、魚座海王星、蟹座月と女性的な星に焦点があたっています。
「癒し」「救済」「高次の愛」「無償の奉仕、愛」などを表していそうです。

今年に入ってからの新月、満月時のルーラー(ル)とファイナル・ディスポジター(FD)をまとめてみると、

新月
1月13日 山羊座新月 (ル)水星、(FD)ループ
2月12日 水瓶座新月 (ル)土星、(FD)金星天王星(MR)
3月13日 魚座新月 (ル)金星、(FD)海王星
4月12日 牡羊座新月 (ル)太陽、(FD)水星、火星(MR)
(MR:ミューチュアル・レセプション)

(満月)
1月29日 獅子座満月 (ル)金星、(FD)木星
2月27日 乙女座満月 (ル)水星、(FD)海王星
3月29日 天秤座満月 (ル)天王星、(FD)海王星

太陽イングレス時もついでにみてみると、

1月20日 太陽水瓶座 (ル)土星、(FD)ループ
2月18日 太陽魚座 (ル)水星、(FD)金星天王星(MR)
3月20日 春分 (ル)金星、(FD)海王星
4月20日 太陽牡牛座 (ル)金星、(FD)金星

2月の水瓶座ステリウムのあとは、金星、海王星が目立つホロスコープが多くなっています。

 

ディグニティー

太陽 牡牛座 
月 蟹座(ドミサイル・オウンサイン)
水星 牡牛座
金星 牡牛座(ドミサイル・オウンサイン)
火星 双子座
木星 水瓶座
土星 水瓶座(ドミサイル・オウンサイン)
天王星 牡牛座
海王星 魚座(ドミサイル・オウンサイン)
冥王星 山羊座

となっていて、オウンサインにある星が4つあることがわかります。 f:id:kondatetanaka:20210313115816j:plain

Karina CubilloによるPixabayからの画像

アスペクト

まず目立つアスペクトは、アセンダント(牡牛座10度)と天王星(牡牛座11度)のコンジャンクションです。
アセンダントは、他人から見た自分をあらわし、天王星は変化や革命などをあらわしているので、この二つがコンジャンクションすると、「自己表現の革命的変化」という意味になりそうです。

また、金星が牡牛座7度にあり、アセンダントとはオーブ3度、天王星とはオーブ4度ですが、これらの星はひとつの塊と見ることもできそうです。

2018年5月に天王星が牡牛座に入ったとき、牡牛座は「お金、経済」「物質的な満足」を表すことから、通貨体制の大きな変化、経済体制の大きな変化と占った方が多くいました。

これと関連して、ビットコインなどの仮想通貨が主流になると予想している方もおられました。新型コロナウイルスの影響で、世界中の国に史上空前の規模の財政支出をしていますが、これが今後の経済体制に大きな変化をもたらすことはほぼ間違いないといえると思います。

昨年12月22日に、水瓶座1度で木星土星がグレートコンジャンクションを形成し、2月には水瓶座に6つの星があつまるステリウムが形成されました。
昨年から、新型コロナウイルスの影響で、学校が閉鎖になる、飲食店の営業に制限がかかるなど、かつてない経験したことがない変化の波にさらされていますが、さらに大きな変化が起きる可能性があります。

月がICにあることから、個人が家のことを考えるようになる、感情が家、家族に向く、ということもありそうです。

 

全体のまとめ

月が蟹座、金星が牡牛座、海王星魚座と、女性的な星がオウンサインにあることから、引き続き「癒し」「救済」のようなものに焦点があたりそうです。
土星水瓶座にあることから、不公平の是正、公正さを取り戻す動きがありそうです。
また、アセンダント天王星があり、見た目でわかる変化があることを暗示しているとも言えます。
月がICとコンジャンクションであることから、個人の感情は内向きになりそうです。