2021年の特徴
1月
2月
3月
コラム
2021年1月17日 占いとシンクロニティー(共時的現象)その2
2020年のホロスコープ
太陽 魚座
水星 水瓶座
金星 魚座 エグザルテーション
火星 牡牛座 デトリメント
天王星 牡牛座 フォール
(太字は2月1日と違うところです)
3月1日は、ホロスコープで見ると、土のグランドトラインができています。
3月 4日 12時29分 火星・双子座入り
3月 6日 10時30分 下弦の月
3月14日 水星・逆行シャドウ抜け(1/31~2/21)
3月16日 7時26分 水星・魚座入り
3月21日 23時17分 金星・牡羊座入り
3月21日 23時40分 上弦の月
3月27日 木星・逆光シャドウ入り(6/21~10/18)
3月29日 3時48分 満月(天秤座9度)
作成の際に参考にさせていただいているサイト
ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単♪運勢も診断できる。
3月の星の動きをまとめてみました。
2月21日に水星の逆行が終了すると、再び全天体が順行になり、次に冥王星が4月28日に逆行するまでの期間は、全天体順行になります。
2021年の全天体順行期間は、1月14日~1月31日、2月21日~ 4月28日
になります。
3月は全日で全天体順行になります。
(参考:2021年の逆行カレンダー)
水瓶座ステリウムの形成がおわり、星が魚座、牡羊座に入っていきます。
2月は、水瓶座ステリウムと牡牛座火星・天王星のスクエアが際立つホロスコープになっていましたが、太陽、水星、金星が魚座にぬけ、火星も双子座に入っていくため、厳しいアスペクトが解消していく流れになります。
吉星である金星は魚座では、エグザルテーション(高揚)の状態になるので、厳しいホロスコープが終わった、という感じがします。
ステリウムを「一つのサイン・ハウスに3星以上があること」とすると、水瓶座ステリウムと魚座ステリウムが起きていることになります。
魚座ステリウム期間は短く、水星が魚座入りする3月16日(7時26分)から太陽が牡羊座入りする3月20日(18時38分)までの3日半になります。
1月7日の火星の牡牛座入りからずっと火のサインに星が入っていない状態が続いてきましたが、3月20日太陽が牡羊座入りし、21日には金星も牡羊座入りし、火のサインに2星が入ってきます。
また活動宮にも冥王星しかない状態でしたが、牡羊座に太陽、金星が入っていくことで、活動宮にも星が入ってきます。
今年は春分が3月20日になります。
質問3-2)春分の日はなぜ年によって違うの? | 国立天文台(NAOJ)
今年は節分が124年ぶりに2月2日になった、というニュースがありました。
節分、今年は2月2日 124年ぶりの珍しさ:東京新聞 TOKYO Web
春分の日に太陽は牡羊座1度(0度台)に入り、占星術的には新しい1年がはじまります。
私がユングに関する本で、最初に読んだのは、「ユングと共時性」という本でした。
目に見えないものや占いなどに関心がなかった頃は、ユング、共時性(シンクロニティー)、偶然の一致のような話を読んでも、イマイチ何の話なのかわからなかったのですが、「暗在系と明在系」の話は、これは面白い話だな、と思ったのを覚えています。
「暗在系と明在系」というのは、ボームという科学者が提唱した考え方です。
簡単にまとめていうと、「法則には、人間に観測可能な明在系と、人間に観測不能な暗在系がある」という考え方です。
一般に、因果関係や因果律という考え方があります。物事には原因があって、結果が生まれるという考え方です。
因果の流れとは、たとえば、大雨が降れば、川が増水して、洪水になる、というような、原因と結果の流れのことです。
この因果の流れには、人間に見える流れと見えない流れがあるのかもしれない、という考え方です。
共時性(シンクロニティー、意味のある偶然)について考えてみると、ただの偶然の連鎖には意味があるかもしれないが、その法則性は人間には観測できない暗在系に属している、ということになります。
ただ、人間に観測不能な系の法則で、観測することも証明することもできないので、それが絶対にあるんですか?といわれると、それは、「その人があると思えばあるだろうし、ないと思えばないだろう」というような答えになってしまうかもしれません。
これは「偶然の一致」や「虫の知らせ」のような物事にも言えることで、「あると思えばあるし、ないと思えない」ということかもしれません。
ただ、逆のことも言えるのです。
宇宙のすべての法則(因果)は人間に観測可能なのである、という考え方が正しいのか、ということです。
宇宙のすべての法則に人間に観測可能である、ということは証明しようがないのです。なぜなら、観測不可能な系があったとしても、そもそも人間に観測不能である以上、認識することが不可能だからです。
今読んでいる本に、とても興味深いところがあったので、ご紹介したと思います。
占いは、この原理(共時性)にそってなされる行為の代表だろう。占いは本来、宇宙大の運行の状況を読み取り、もって小宇宙たる人間の進むべき方向性を知る方法である。大小二つの宇宙はひとつの全体の一部であり、したがって本質的に同一の状況にある。根っこは同じなのだ。だから、ある日の易で出た卦は、大宇宙の状況に照応して布置されているはずであり、その人の個人的な状況とも共時的な一致が生じうる。
これは、「上なるものは下なるもののごとし、下なるものは上なるもののごとし」というエメラルド・タブレットの言葉を説明したような文言です。
占星術というのは、天の世界(星の世界)を、「上なる世界」(形而上の世界)として、「その上なる世界」から、私たちがいる世界を「下なる世界」と同じことが起きる、と考える占いの方法です。
ここからは占いというよりは、神秘主義的な話になってなりますが、松村潔先生の本などで、グルジェフの水素の振動数の話がでてきます。
上なる世界のものは、いわゆる波動、振動数が高いもので構成されていると考えられているので、伝わる速度が速いのですが、下なる世界のものは、波動・振動数が低いとされているので、上なる世界で起こったことが少し遅れて下の世界に反映される、というふうに解釈されているようです。
2月の星の動きでは、水瓶座ステリウムの形成が一番の注目点です。
もう一度、水瓶座ステリウムの流れをまとめておきましょう。
1月 8日 水星が水瓶座入り(3星)
1月20日 太陽が水瓶座入り(4星)
2月 1日 金星が水瓶座入り(5星)
2月18日 太陽が魚座入り(4星)
2月25日 金星が魚座入り(3星)
3月16日 水星が魚座入り(2星)
(星の数のうち、動きが速い月は入れていません)
この水瓶座ステリウムとともに注目されるのが、牡牛座と水瓶座ステリウムのスクエア形成です。
牡牛座火星・天王星と水瓶座ステリウムを形成する星のスクエアをまとめたものも見ておきましょう。
1月 7日 火星 牡牛座入り
1月 9日 牡牛座 火星・水瓶座 水星(順行)スクエア
1月14日 天王星 順行開始
2月 1日 牡牛座 火星・水瓶座 太陽 スクエア
2月10日 牡牛座 火星・水瓶座 水星(逆行) 2回目・スクエア
2月20日 牡牛座 火星・水瓶座 金星 スクエア
こういう感じで、1月中旬から2月にかけて、水瓶座ステリウムの形成とともに、牡牛座火星・天王星のスクエアが形成されていきます。
水瓶座ステリウムに月が入ってくる
2月10日 10時20分 ~ 16日 16時23分
は、星の数が6つとなり、星の数が最大になります。
その後、2月18日の早朝に土星・天王星のスクエアが形成され、夕方に太陽が魚座に抜けていきます。
なので、水瓶座ステリウムの力がもっとも強くなるのは2月の中旬ぐらいになりそうです。
2月27日には、太陽、金星が魚座に移動しているため、水瓶座ステリウムを形成している星は、水星、木星、土星の3つの星になります。
火星も牡牛座の最終度数に移動していき、水瓶座と牡牛座のスクエア形成もピークを越します。
2月27日の満月のホロスコープ(東京・プラシーダス)を見てみましょう。
ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所
※角度の「分」の部分は10進法で表示されています。
満月の位置は乙女座9度。対向の太陽は魚座9度です。
アセンダント(ASC)は乙女座6度。チャートルーラーは水星で水瓶座14度です。
1室には月があり、OOB天体はありません。
このホロスコープの特徴のひとつは、星の配置のばらつきかもしれません。
いわゆる「バケット」といわれる形になっています。
小惑星とドラゴンポイントを除いたホロスコープを見てみると、よくわかります。
月以外の星は、全部西半球にあって、月だけが東半球にある形です。
このバケット型(バケット:バケツ)では、月はバケットのハンドルの位置(持つ部分)にあって、その星が重要とされています。
このように、一つの星だけがほかの星と違った場所にある場合や、エレメントが一つだけ違うとか、その星だけの特有な特徴ある場合を、「シングルトン」と呼ぶようです。
ちなみに、このホロスコープの特徴としては、「火のエレメントに星がないこと」も挙げられます。
ファイナル・ディスポジターを見てみると、海王星(魚座21度)になっています。
ファイナル・ディスポジターの去年からの流れで見ていくと
山羊座土星→水瓶座金星・牡牛座天王星ミューチュアル・レセプション→魚座海王星
というふうになっています。
このホロスコープで最も目立つ星は、1室にあって、バケットのハンドルになっている月といえるでしょう。
小惑星付きのホロスコープで見てみると、乙女座8度の月に対して、水瓶座9度の土星と牡羊座8度の小惑星カイロンがあり、いわゆるヨッド(神の指)と言われる形にもなっています。
ヨッドの解説は以下のサイトが詳しいです。
神の指YODはセクスタイルとインコンジャクトの複合アスペクト | ルルシャン占星術
乙女座は視覚を司ることになっているのですが、乙女座満月なので、視覚的な形に特徴があるのかもしれません。
太陽のアスペクトを見てみると、アセンダント(ASC)とオポジション(180度・オーブ3度)、牡牛座天王星とセクスタイル(60度、オーブ1度)、水瓶座土星とセミセクスタイル(30度、オーブなし)になっています。
ホロスコープの星がディセンダント(DSC)側に集まっていますが、その代表的な位置にあるといえます。
月を見てみると、アセンダント(ASC)とコンジャンクション(0度)、土星、カイロンとそれぞれインコンジャクト(150度、オーブ1度となし)で、ヨッド。牡牛座天王星はトラインで、太陽と月のオポジションの調停の位置にあります。
チャートルーラーの水星は目立ったアスペクトはなさそうです。
アスペクトの特徴としては、アセンダントと天王星が太陽・月ととる角度かもしれません。
次に、このホロスコープで最も目立っている乙女座9度の月のサビアン・シンボルを見てみましょう。
ムーン・フェーズの考え方で行くと、満月は、何かが満ちるタイミングであり、次のステップへの移行を意識する時期ということになります。
「未来派の絵」は、おそらく将来像を表していて、次のステップについてあれこれ考えながら描いているというイメージができます。
月は、内的な感情を示していて、それがアセンダントにあって、他の星をまとめるハンドルの位置にあるということを考えると、これは「個人的な感情、意識」が流れを形成するイメージができます。しかし、固定宮と柔軟宮に集まっているところをみると、まだ何かが始まるタイミングではないことがわかります。
アスペクトで見ると、月とアセンダントのコンジャンクションは、「自己イメージの刷新」、太陽と月に対する天王星の調停は、「個人の感情や意識が変化と親和的」と読むこともできます。
固定宮から柔軟宮に移っていく星(水瓶座から魚座、牡牛座から双子座)があって、しかも個人的なことを意味する火星より内側の惑星であることから、社会全体が変化していこうとしているのではなく、個人の感情や意識が変わり始めることが、社会の変化の先導となるイメージもできます。
また、火のエレメントがなく、太陽と月はそれぞれ水、土にあって、ファイナル・ディスポジターも水にあることから、女性宮に星が多いことがわかります。
これは受動的であることを示しています。
星の動きのながれから解釈すると、「水瓶座ステリウムと牡牛座・水瓶座スクエアの形成という大きく厳しい変化があって、それを受容する形で、個人の感情や意識が変化しはじめ、次のステップへの移行を準備し始める」というようなイメージができます。
9/22 秋分 心を開放する
10/17 天秤座新月 目に見えないもの(幻想的、霊的、スピリチュアルなもの、無意識)、救済
10/31 牡牛座満月 目に見えない力が逸脱したものを引き寄せ、常識の枠を超えていく
11/15 蠍座新月 調整が終了する。我が道を行く(常識を超える)、目に見えない世界の力が現実世界に降りてくる
11/30 双子座満月 目に見えない世界の力が現実世界に降りてくる
12/15 射手座新月 目に見えない世界に関する秘密の知識。山羊座的な価値観(組織、社会)の取捨選択
12/30 蟹座満月 予定調和。シンクロニティー。意味を与えるものと与えられるもの
1/29 獅子座満月 役割を演じるのをやめる。救いや潤いの想像上の作用。
2/12 天秤座新月 本格的な変革の時
2/27 乙女座満月 変化を受容し、未来を意識した個人の意識から変革が始まる
1月7日の牡牛座イングレス時に、アメリカ議会にトランプ支持者が乱入し、暴徒化した、というニュースがありました。
そのニュースの写真が下のサイトにあります。 牛の恰好をしているようです。
面白い偶然だな、と思われるかもしれませんが、ユング心理学の「シンクロニティー(共時的現象)」という言葉を思い出しました。
「それはただの偶然でしょ」と思われる方もあるかもしれません。
そのとおりで、これは偶然なのです。
ただ、シンクロニティー(共時的現象)は、「ある人にとっては、意味のある偶然」と言い換えることもできるのです。
おそらく誰でも感じたことがあると思うのですが、「これはただの偶然だが、こういう偶然があるのだろうか、この偶然には意味があるのではないか」と感じる感覚です。
「シンクロ二ティー」というと、誰にでも明らかにわかる客観的現象が共時的に起きる、と解釈されがちなのです。実際そういうこともあるのかもしれませんが、「ある特定の人にとって、意味のある偶然」という意味合いの言葉でもあります。
この意味のある偶然は時々あります。
2020年5月23日に双子座の新月があったのですが、その時の新月は双子座3度。
サビアン・シンボルは「チュイルリー庭園」です。
この時のホロスコープは、よく覚えていて、新月なので、双子座3度で太陽と月がコンジャンクション、水星と金星がOOBで、しかも双子座21度でコンジャンクション、というホロスコープでした。
チュイルリー宮殿は、ルイ16世(フランス革命で処刑されることになるフランス国王)がフランス革命後に幽閉されることになる宮殿です。その100年ほど後になりますが、最後には、パリ・コミューンの暴動で焼け落ちます。
コミューンというのは、革命政権で、共産党的な色彩の強い政権のことなのですが、これは、「労働者のデモ」(双子座21度)のイメージともつながっています。
現在では庭園しか残っていない宮殿です。
昨年の今頃は、まだ安倍首相だったわけですが、5月22日に、安倍首相が「私はルイ16世と同じではない」と発言した、というようなニュースがありました。
ホロスコープを読んでいると、こういう偶然が時々あります。
ちなみに、このブログの「クロノスとカイロス」のカイロスも「ある人にとっては意味のある時間」という意味です。
占星術は、天動説(地球が中心でほかの天体が地球を回っている)の世界観です。
ホロスコープの太陽は地球を表していて、地球は「私」を意味しているのかもしれません。
先日、「無意識と出会う」というユング心理学に関する面白い本を読みました。この本によると、共時的現象(シンクロニティー)を引き起こすもとになるものは、「布置」というものなのだ、と書いてありました。
その本には占星術に関する記述もありました。
布置 constellationとは、本来、「ひとまとまりの星 stellaの配置」「星座」を意味する言葉である。
一つの星座を構成する星々は同じ平面上にはない。地球からの距離が異なるのだから、今、私たちが同時に目にしているそれらの星々の輝きは、まったく別々の時刻に発せられたものである。しかし、地球上からは、その星々が同じ方向に存在するがために偶然何かのかたちに見える。つまり、空間的にも時間的にも無関係な天体同士がひとかたまりになって意味をなし、私たちの心の奥深くにオリオンだのペルセウスだのといった古い神話の数々を彷彿とさせるわけである。(85-86)
一つの布置から、一方では心に問題が現れ、他方では体に問題が現れるのである。
もちろん、一個人の心身という境界を超えた無意識の発露もある。周囲の人々や物を巻き込んだ、より一般的な共時的現象である。共通の布置のもと、複数の人や物の間に「意味のある偶然の一致」が生じるのだ。布置が周囲を巻き込んで次々に感染していく、と言ってもよい。(87)
この本によると、共通の布置が、一個人を超えた共時的現象を発生させるのだ、というようなことが書いてあります。
今回の牛に関する写真で考えると、「共通の布置」とは、火星の牡牛座イングレスなのかもしれません。
布置は「別々の時刻に発せられた光が、偶然なにかの形に見えることによって、意味をなす」ということが書いてあり、その偶然に意味があるとされているようです。
この布置とは何なのか、どのように生じるのか、について、さらに調べていきたいと思います。
1月7日のホロスコープ読みのブログの記事は書いたのですが、気になるのは、サビアンシンボルです。
2021年1月7日 火星牡牛座入りのホロスコープ - クロノスとカイロス
アセンダント(冥王星と合)は山羊座25度「東洋の商人」(異質なものを共同体に持ち込む、多様性)、チャートルーラーの土星は水瓶座3度「海軍の脱走兵」(集団的感情を統制することをあきらめる、集団感情に対する統制の崩壊)というものです。
日本では、1月7日に緊急事態宣言の発出が決定され、8日から緊急事態宣言が発出される、という流れになっています。また、イギリスや南アフリカからの変異種の流入も報じられていますが、これはもしかすると、「東洋の商人」(異質なものを共同体に持ち込む)というものなのかもしれません。
1月14日に天王星が順行を開始してから、1月31日に水星が逆行を開始するまでの期間は、全惑星が順行する期間になります。
逆行開始時点で、太陽がおよそ水瓶座11度にあるので、現在の水星のある位置(4室)から、IC(天底)をまたいで3室の場所に戻っていくイメージになります。
2021年1月31日0時43分(水星逆行開始時)のホロスコープです。
ファイナル・ディスポジターを見てみると山羊座金星→牡牛座天王星→水瓶座土星のループになっています。
1室に星なしで、OOB天体もありません。
ホロスコープで目立つには、3室に惑星が集中しているところです。
ICにオーブ3度で水星があります。
太陽と火星のスクエア、土星と天王星のスクエアが目立つアスペクトになるかもしれません。
太陽は水瓶座11度で、牡牛座11度の火星と正確にスクエアを形成しています。
火星とのスクエアのアスペクトは、情熱や攻撃性が悪い形で出てくるという意味に解釈されます。
月は乙女座5度、土星(水瓶座6度)とインコンジャクト(150度)、天王星(牡牛座7度)とトライン(120度)の関係になります。
目立つ惑星とのアスペクトはないのですが、MC(獅子座24度)とインコンジャクト(150度)、水星とセミセクスタイル(30度)の関係にあります。
ディセンダントは牡牛座16度になりますが、近辺に火星があります。(オーブ5度)
ドラゴンヘッドは双子座18度にありますが、アセンダントとは、インコンジャクト(150度)の関係になります。
全体にアスペクトは、スクエア(90度、衝突)とインコンジャクト(150度、かみ合わなさ、不調和)が多いように見えます。
水星の逆行というと、連絡の行き違いや通信の異常などのイメージが強いのです、3室のカスプを見てみると、山羊座19度で、カスプのルーラーは土星(水瓶座6度)ということになります。
この度数のサビアン・シンボルを見てみると、山羊座19度「大きな買い物袋を下げた5歳程度の子供」、水瓶座6度「ミステリー劇の演技者」になります。
水瓶座6度の「ミステリー劇の演技者」というサビアン・シンボルを調べてみると、「仮面をつけて役割を演じる」というような内容の解釈が多いようです。
このサビアンシンボルを、英語で見てみると、「Performer of mystery plays」というものになるようです。さらに、ミステリー劇「mystery plays」を調べていくと、「神秘劇」「聖史劇」という項目がでてきます。
つまり、ミステリー劇というのは、旧約・新約聖書の場面を演じる劇である、ということがわかってきます。
もっと調べてみると、英語のサイトですが、サビアンシンボルについてのサイトがあるみたいです。
ルディアの英語での説明では、「A MASKED FIGURE PERFORMS RITUALISTIC ACTS IN A MYSTERY PLAY」となっていて、翻訳すると、「聖史劇で仮面をつけた人が儀式を演じている」となります。
この中で翻訳が難しいのが、fiureの部分です。主語が「masked figure」なので、マスクをしたフィギュアが演じている(performs)となるのですが、figureは、演者、演じている人物というよりは、人の姿、象徴というような意味でとらえた方がよさそうです。
この特定の演者(人物・個別性)ではなく、その演じられている象徴(原型)に焦点が当てられているところが、いかにも水瓶座らしい感じがします。
英語のサイトには、「原型を通して、トランスパーソナル(超個人的)な意識との関係性を学ぶ」とあります。
このサビアンシンボルがイメージしているのは、演技や儀式を通して原型・象徴が現れる(演じている人ではなく、演じられている象徴、原型に焦点があてられている)という意味に解釈してよさそうです。
さらに掘り下げて考えていくと、「ミステリー劇(聖史劇)」には、あらかじめあらすじや台本があります。もともと聖書に書かれている歴史を演じているわけです。
最近、ボルテスという人の「七つの夜」という講演録を読みました。
その本の中には、「言葉」と「現象」の関係についての話がありました。「言葉」と「現象」という二つのものを考えた時に、「言葉」は「現象」を説明するためにある、つまり、「言葉」は「現象」を解釈するためのものであり、「現象」が先にあり「言葉」はあとにある、と考えがちです。
ただ、このサビアンシンボルになっている「劇」の場合は、あらかじめ話の内容は「台本」「言葉」によって決まっていて、その内容を演技者が演じるわけです。
つまり、まず「言葉」が最初にあり、「現象」はそのあとにある、ということになってきます。この「まず言葉があった」というのは、聖書のヨハネによる福音書の1章1節と同じ内容です。
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
形而上学的な意味で、言葉と現象を考えた時、言葉とはイデアや元型、形而上の世界のことを指していて、現象とはこの世界の出来事を指しているのかもしれません。
わかりやすくというと、言葉は運命を意味しており、現象は運命に従って生きている人を意味しているのかもしれない、ということです。
次に3室のカスプを見てみると、山羊座19度「大きな買い物袋を下げた5歳程度の子供」となっています。5歳程度の子供が大人が運ぶような大きな買い物袋を運んでいる、というものです。
このサビアン・シンボルは、一般的には「自分には大きすぎると思える課題をこなすことによって、能力が成長する」というような解釈です。
このシンボルを水瓶座6度と同じように、象徴とそれを演じる人という対比に重ね合わせると、この大きなに荷物の持ち主である、本来荷物を運ぶべき大人=原型・もともとの演じられている人、5歳の子供=聖史劇を演じるパフォーマー、と対比することができるように思えます。
ただ、やはり5歳の子供と大きな買い物袋の対比で考えると、ちぐなぐな感じがするのは否めません。
ここが今回の水星逆行の意味をあらわしているのかもしれません。
この3室への星の集中が意味するところは、「仮面をつけた象徴を演じる人(象徴・原型・イデア・あるべき姿・歴史)を通して、大きなこと荷物を運ぶ(超個人的なものとの関係性を学ぶ、本来のあり方を学ぶ)」、「演技者と演技の内容が不釣り合い」という意味になってくるかもしれません。