２月に１２星座占いを始めて、３月前半の１２星座占いも作りました。
１２星座占いをはじめて、改めて思ったのは、西洋占星術とは少し違うものの見方です。
１２星座占いでは、太陽を中心にしてホロスコープを見ます。
いわゆる「牡羊座生まれ」を占う場合、ホロスコープの１室に牡羊座太陽がくるようにして、占いをします。
１室の牡羊座太陽から見て、ほかの星は何ハウスにあるか、太陽とはどのようなアスペクトを形成するかを中心にみるのが、太陽星座占いの特徴です。
David MarkによるPixabayからの画像
シャドウ（影）をしめす土星の扱い方
１２星座占いをやって思ったのは、各惑星の影響力の大きさをどう考えるか、でした。一番考えたのは「土星」の扱いです。
太陽は、獅子座がドミサイル（オウンサイン）、牡羊座でエグザルテーション、水瓶座でデトリメント、天秤座でフォール、という品位を獲得します。
その反対に、土星は、水瓶座・山羊座がドミサイル（オウンサイン）、天秤座でエグザルテーション、獅子座・蟹座でデトリメント、牡羊座でフォールという品位を獲得します。
表にまとめると、次のようになります。
太陽が高い品位を獲得するとき、土星は低い品位となり、逆に、土星が高い品を獲得するとき、太陽は低い品位となる、という関係があることがわかります。
まるで鏡像のように反対の関係になるのです。
土星は太陽のシャドウ（影）と言われることがあります。
シャドウは、原型（アーキタイプ）の一つと言われており、役割としては、「自我が顧みることのなかったさまざまな生き方の可能性を突きつけてくる影」とされています。
（参考：「無意識と出会う ユング派のイメージ療法—アクティヴ・イマジネーションの理論と実践１」老松克博著 74ページ）
この「自己を統合するセルフ」をしめす太陽と「自分であったかもしれないシャドウ（影）」をしめす土星の関係をどう考えたらいいのでしょうか。
例えば、土星が支配するハウスである１ハウスや８ハウス、ジョイとなる１２ハウスにある、または土星が高い品位を獲得する山羊座、水瓶座、天秤座にあるとき、太陽星座占いでは、太陽を中心にみることになるので、太陽の力は弱い、と解釈するべきではないか、と考えたわけです。
西洋占星術で考えると、品位が高い＝力が強いという解釈になるのだと思いますが、「太陽との力関係で考える」という視点が、１２星座占いには必要になるのかな、という印象を今は持っています。
２月２７日の乙女座満月を１２星座占いで見ると
２０２１年２月２７日は乙女座の満月になります。
太陽星座が乙女座として、１室に太陽がくる形で、ホロスコープをつくって、見てみましょう。
内円はネイタル、外円はトランシットになります。
このホロスコープは、１室に乙女座太陽が来た場合に、運行中の星がどのハウスにくるか、を見るために作ったホロスコープです。
なので、アスペクトの線は無視して見てみてください。
ここで見ると、６室と７室に星が集まっています。
６室に水星、木星、土星があり、７室には太陽、金星があります。
ここで水星は６室を支配していますし、ナチュラルサイン（１室を牡羊座としてサインを見た場合）では、６室は乙女座のハウスになります。
水星は、乙女座では、ドミサイル（オウンサイン）とエグザルテーションという高い品を獲得します。
また、乙女座満月なので、１室に月があります。
まとめると、乙女座１室とした場合
①水星が自ハウスの６室にいる
②６室は、ナチュラルサイン乙女座のハウス
③水星は乙女座では高い品位を獲得
④乙女座満月は１室
この２月２７日は、水星と乙女座に強くフォーカスされた満月、という感じがしています。
６ハウスの水星は「実務能力」を表しています。ＤＳＣ（ディセンダント）を囲むように星があり、１室に満月があるところをみると、「自分と社会との関係」を意味しているように思えます。
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