クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

3月後半の12星座占い

3月後半の星の動き

16日に水星が魚座に移動します。
水星は、魚座では、デトリメントとフォールという低い品位(エッセンシャル・ディグニティー)になります。水星の影響力が発揮しづらい場所になるといえます。

水星は1月30日から水瓶座で逆行をはじめ、2月21日に順行に戻っています。
水星は、水瓶座26度29分から水瓶座11度までの場所を逆行していたのですが、その逆行していた場所(シャドウ)を抜けるのが3月14日で、すぐに魚座に入ります。水星が本格的に働き始めるのは、4月4日牡羊座に入ってからになるかもしれません。
太陽・月・ASCが、双子座・乙女座の方に本格的に追い風が吹く時期になりそうです。 

3月20日は太陽が牡羊座入りする「春分」になります。
西洋の占星術では、はじまりの時期になります。太陽は牡羊座では、エグザルテーションという、高い品位を獲得します。
太陽・月・ASCが、獅子座の方に追い風の時期になります。

その次の日(3月21日)には、金星が牡羊座入りします。金星は、牡羊座では、デトリメントという低い品位になります。
太陽・月・ASCが、牡牛座・天秤座の方は、少し調子がでないかもしれません。

 

3月後半の太陽がかかわるアスペクトを見てみると、
17日に冥王星山羊座27度)とセクスタイル、26日に金星(牡羊座6度)とコンジャンクションとなります。 

では、3月後半の12星座占いです。
赤は支配しているハウスに星が滞在していること青はジョイになるハウスに星が滞在していることを表しています。

 

牡羊座

太陽12→1室/水星11→12室/金星12→1室/火星3室木星11室土星11室

木星土星という動きの遅い大きな星が11ハウスに滞在します。これは、11ハウスのテーマ(幸運、楽観、友人、自由、大志など)がこの数か月のテーマになっていることをしめしています。木星は11ハウスでは、ジョイになります。木星は拡大の星であることから、「自由が拡大する」、「楽観的な見方が広がる」と解釈できます。
また、火星が支配する3ハウスに滞在しています。3ハウスのテーマは、通信、コミュニケーション、兄弟姉妹、自己表現、守られた学びなどです。「コミュニケーションが活発なる」「自己表現が意欲的になる」と解釈できます。
太陽と金星のコンジャンクションが1室で起きることから、「自分自身が美しくなる、ダイエットが成功する」「恋愛、結婚などがうまくいく」と解釈できます。

 

牡牛座

太陽11→12室/水星10→11室/金星11→12室/火星2室/木星10室/土星10室

 木星土星が10ハウスにあることから、引き続き仕事、天職、社会的な地位がテーマになる時期です。2月の水瓶座ステリウムの時期には、牡牛座の星の配置はとても厳しいものでしたが、少しずつ緩和され、3月後半には、厳しい印象はうけない状態になっています。
金星が支配する1ハウスに入ることから、「自分だけにわかる密かな楽しみを発見する」「未知の感覚を刺激するような楽しみを見つける」と解釈できます。
12ハウスには「自己犠牲」という意味もあり、「自己犠牲を払ったうえでの成功」という解釈もあります。2月の水瓶座ステリウムでの摩擦から、一転して、そこから成功へ向かうイメージもできます。
金星と太陽とのコンジャンクションが12ハウスで起きることから、12ハウスのテーマ(過去、抑圧、迫害、隠蔽、奉仕、寄付)に焦点があたる動きになりそうです。

 

双子座

太陽10→11室/水星9→10室/金星10→11室/火星1室/木星9室土星9室

木星土星が9室にあります。また、木星は9ハウスを支配する星であることから、9室の木星の意味が大きくなります。9ハウスのテーマは、「神秘主義、哲学、信仰、導き手を必要とする場所、知恵や理解を拡大する場所、巡礼、ヴィジョン」などです。
3ハウスが「近い場所への移動」「内容が確立しているものを学ぶこと」をしめすのに対して、9ハウスは、「遠い場所への移動」(巡礼、命がけの旅)、「内容が確立されていないものを学ぶこと」を意味しています。
太陽星座が双子座の方は、「確立されていないものを導き(ガイド)を受けながら学ぶ」「ここではない遠い場所へいく」ことがテーマになります。
この「遠い場所」は比喩的な意味かもしれず、精神的な意味で遠い場所に行く、とも解釈できます。
太陽と金星のコンジャンクションは11室で起こります。9ハウス木星と11ハウス太陽(金星とコンジャンクション)なので、「大きな自由」「将来の希望となるような場所、ビジョン」などのイメージが持てます。広くて大きなイメージです。

 

蟹座

太陽9→10室/水星8→9室/金星9→10室/火星12室/木星8室/土星8室

木星土星が8ハウスにあるので、「受け継ぐ」「他者と一体化して、それを自分のものにする」ことがテーマになりますが、一方で、2月の星の配置では、「他人とかみ合わない」というものもありました。この二つの事情の中で、バランスをとりながら進むことが課題になっていました。
3月後半では、このかみ合わなさは解消され、太陽と金星は10ハウスでコンジャンクションになります。「ギクシャクしながらも、なんとか他者の協力から得たものが社会での成功に結び付く」「かみ合わないながらもなんとか受け継いだものが、仕事という形で結実する」という解釈ができます。
8ハウスは、ナチュラルハウスでは蠍座の位置になりますが、蠍座の支配星である冥王星と太陽はセクスタイルになることから、「他人から受け継ぐ」「他者と一体化する」ことに引き続き焦点があたりそうです。

 

獅子座 

太陽8→9室/水星7→8室/金星8→9室/火星11室/木星7室/土星7室

木星土星が7ハウスにあり、「他者との対峙」が引き続きテーマになります。
2月は火星が10ハウス(火星にとって自ハウス、「殻を破る」と解釈される)ありました。3月には11ハウスにうつり、「希望、自由」に焦点があたることから、「他者との対峙から、殻を破り、自由を得る」「他者との対峙から、学び希望を得る」というような解釈ができました。
3月後半には、太陽がジョイとなる9ハウスに移動します。また、太陽と金星のコンジャンクションも9ハウスで起こります。
9ハウスは、「遠い場所」「未知の領域」「導きを必要とする場所」や「確立されていないことを学ぶ」ことがテーマになります。
これまでの流れをストーリーで解釈すると、「他者と対峙する」(水瓶座ステリウム)→「殻を破る」(火星10ハウス)→「知恵や理解を拡大する未知の場所、遠い場所へ行く」(太陽9ハウス・金星コンジャンクション)となります。

 

乙女座

太陽7→8室/水星6→7室/金星7→8室/火星10室木星6室/土星6室

水星、木星土星が6ハウスにあり、「実務能力」「雇用関係」「健康問題」が焦点になっていました。6ハウスは水星が支配するハウスであり、2月末に乙女座で満月が起こったことから、2月から3月前半にかけては、乙女座はいわゆる「特別な星の時間」になっていました。
3月後半には、水星は6ハウスから7ハウスに移動しますが、10ハウスに火星があることから、「転職」「社会的な地位」に焦点が当たります。
「実務能力」が認められ、殻を破る形で「社会的地位に結び付く」というようなストーリーが思い浮かびます。
また、太陽と金星のコンジャンクションは8室で起こります。8室は「相続」「生死」などを表すこともありますが、「性的なこと」にも関係が深いとされています。
10室に火星があることから、「男女関係」のイメージもあります。

 

天秤座

太陽6→7室/水星5→6室/金星6→7室/火星9室/木星5室/土星5室

水星、木星土星が5ハウスに位置することから、「楽しみ」「恋愛」「勝負運」「子ども」などに焦点があたる時期になります。
2月から3月前半にかけて、支配するハウスに入る星もジョイになる星もなかったので、どちらというと平穏な時期という解釈ができましたが、3月後半から6室に水星が入ります。
また、太陽と金星が7ハウスでコンジャンクションすることから、まず「結婚」がイメージできます。太陽と金星のコンジャンクションは、「結婚」を意味することが多く、それが7室で起こるからです。
また、2月の水瓶座ステリウムは5ハウス(恋愛などを表す)で起こっていることから、恋愛、結婚などがまずイメージできる星の配置になっています。
水星が6ハウスに入ることから、結婚や出産などを意識して、堅実さな勤め先に変わるなどの解釈ができます。

 

蠍座

太陽5→6室/水星4→5室/金星5→6室/火星8室/木星4室/土星4室

木星土星が4ハウスにあるので、「家」や「家庭」のことに焦点があたりそうです。2月後半から3月半ばにかけて、太陽や金星が5ハウスに位置していました。金星は5ハウスを支配する星で、5ハウスでジョイという状態にもなります。5ハウスは「喜び」「子ども」「創造性」「勝負運」をあらわしています。
4ハウスと5ハウスを絡めて読むと、「子供が生まれる」「家を建てる」「部屋を新しく模様替えする」などのイメージができました。
3月後半には、太陽と金星のコンジャンクションが6ハウスでおきます。「健康」や「雇用」に焦点があたるという解釈になりますが、あるいは「職場」で恋愛の相手を見つける、という解釈もできます。
3月後半は、支配するハウスに入る惑星やジョイになる星がないので、平穏な状態になりそうです。

 

射手座

太陽4→5室/水星3→4室/金星4→5/火星7室/木星3室/土星3室
3ハウスに木星土星があることから、「身近な場所」「コミュニケーション」「通信」「兄弟姉妹」に焦点があたりそうです。
3月前半は太陽、金星が4ハウスにあり、「家庭」「家」「家族」に焦点があたっていましたが、3月後半(21日以降)に、金星が5ハウスに移動します。金星は、5ハウスを支配すると同時に5ハウスでジョイという状態になり、強力です。5ハウスは、「喜び」「子供」「創造性」「投機などの勝負運」を表しています。
さらに、5ハウスで太陽と金星がコンジャンクションになるので、「身近な相手と恋におちる」「通信、テレワーク関連、コミュニケーション関係で勝負運がある」「兄弟姉妹に子供が生まれる」などの解釈ができます。
金星が4ハウスの終盤に滞在するときに、冥王星セクスタイルを形成し、魚座に抜けることになります。金星は魚座ではエグザルテーションという高い品位も獲得しますので、幸運なことが起こりそうな配置といえると思います。

山羊座

太陽3→4室/水星2→3室/金星3→4室/火星6室木星2室土星2室

2ハウスに土星木星があることから、引き続き「財産」「金銭」「収入」「物質的満足」に焦点があたります。
春分の後、太陽は牡羊座に入ります。太陽は牡羊座ではエグザルテーションという高い品を獲得します。また、自ら支配する4ハウスに入ることになります。
さらに、火星は6室でジョイになります。牡羊座と火星に焦点があたっているといえます。火星は、山羊座ではエグザルテーションという高い品位を獲得します。
「太陽の4ハウス・牡羊座入り」と「火星の6ハウス滞在」が重なっているため、「社会的なパワー」「統率力」「組織力」が連想されます。
また、木星は支配するハウスである2ハウスに滞在しています。木星は拡大を意味しているため、財産的な拡大と解釈できます。
「社会的成功と収入の増大」「組織的なパワーと財産的拡大」という解釈ができる星の配置といえます。
3月後半は、12サインのなかで最も星の影響をうけるサインといえます。

 

水瓶座

太陽2→3室/水星1→2室/金星2→3室/火星5室/木星1室/土星1室

1ハウスに木星土星が滞在していますので、「自分を試す成長期」になりそうです。
土星は1ハウスを支配するとされています。同時に、土星水瓶座の支配星でもあるので、土星が目立つ位置にあるといえます。
土星は「教師」「父親」「社会」などを示していますが、水瓶座土星は、社会の不正義をただす、というようなイメージができます。
土星山羊座にあった時は、「組織」「社会」の価値観が中心だったのですが、それが極まると、「組織」「社会」への集中から、「個人」への分散が始まっていきます。
「社会の一員としての自分」から、「個人としての自分」に焦点が当たっていくことになりそうです。
太陽と金星は3ハウスでコンジャンクションになります。「通信」「コミュニケーション」「近い場所」などに幸運の鍵が隠されていることを暗示しています。

 

魚座

太陽1→2室/水星12→1/金星1→2室/火星4室/木星12室/土星12室

12ハウスに木星土星が滞在しますので、「次の時期を見据えた充電期間」のような時期になりそうです。
土星は12ハウスでジョイになります。「心の整理期間」のような意味になりそうです。
また、3月16日から1ハウスに水星に移動します。1ハウスは自分、他者から見た自分を表す場所になります。通常1ハウスにある星は力が強いとされていますが、水星は魚座では、デトリメントとフォールという低い品位になります。
水星と土星がそれぞれジョイになるハウスに入っています。魚座は水のエレメント(感情を表す)で湿ったイメージになりますが、水星・土星は乾いたイメージで、組み合わせとしてはあまりよくないイメージです。
自分の感情と社会の流れがあまりうまく噛み合わないことがあるかもしれません。

 

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