2023年3月に冥王星が山羊座から水瓶座に移動します。
占星術的には、冥王星がサインに滞在するとき、そのサインが意味するものやハウスを意味するものに「破壊と再生」がもたらされるという解釈がされます。
前回、冥王星が射手座から山羊座に移動したのは、2008年のリーマンショックのころでした。
1996年ごろ2008年ごろまでは、冥王星は射手座に滞在していました。
最終的にリーマンショックが起きましたが、この1996年から2008年は金融、ヘッジファンドなどの投資銀行などが全盛の時代でした。リーマンショックによって、ヘッジファンド、投資銀行のようなビジネススタイルが崩壊した、と解釈できます。
この時、射手座をどうとらえるかなのですが、射手座は高等教育や宗教など、高度な知識や秘教のような宗教を表しているとされています。一般人は近づけない知識というようなものです。
なので、この時代の射手座は、高度な金融工学や経済学のようなものを意味していたのではないかと個人的には解釈しています。
さて、2023年3月には、冥王星が山羊座から水瓶座に移動します。
その前に起こるホロスコープ上の変化は
・2020年12月に木星・土星が水瓶座1度でグレートコンジャンクション
・2021年に水瓶座土星・牡牛座天王星が3回スクエアを形成
・2022年は、海王星と木星が魚座入り。4月には金星・木星・海王星がコンジャンクション
という大きな変化を予感させるものがあります。
そこで、前回、冥王星が山羊座から水瓶座に移った時期を見てみると、1778年でした。
冥王星が発見されたのは、1930年なので、まだ発見されていない時期にはなりますが、詳しく見てみると次のようになっています。
1778年1月28日 冥王星・水瓶座入り
1778年5月3日 冥王星・水瓶座1度51分から逆行
1778年8月20日 冥王星・逆行して山羊座入り
1778年10月12日 冥王星・山羊座29度25分から順行
1778年12月2日 冥王星・再度水瓶座入り
となっています。
この時期に起こっていることをみると、アメリカの独立戦争があります。
アメリカ独立戦争(1775年~1783年)、1776年はアメリカ独立宣言です。
そのあとになりますが、1789年にはフランス革命が起こっています。
この冥王星が水瓶座にあった時代には、アメリカ独立宣言、フランス革命が起こっている時期になります。
冥王星が山羊座にある時期には、おそらくフランスの王政やアメリカの植民地制がゆらいでいた時期になって、水瓶座時代には、平等や公平が重視される流れで、独立宣言や革命が起きたと解釈できます。
その次の冥王星が、水瓶座から魚座に移る時代(1797年)の流れでは、フランスではナポレオンが登場して、総裁政府で頭角を現し、翌1798年には、エジプトに遠征しています。その後ナポレオンは皇帝に就任して、水瓶座的な価値観(革命)がいったん破壊されます。
この先は、詳しく調べていないのですが、歴史の流れとしては、フランス革命(山羊座の否定)→ナポレオン(水瓶座の否定)→ウィーン会議(山羊座と水瓶座の中和)という流れになっています。
山羊座からの流れを見てみると
山羊座・・王政や植民地制などの社会や組織体制の破壊
水瓶座・・山羊座の破壊から生まれたもの(革命、議会、新政府)の否定
魚座・・革命勢力の抑圧(フランスの領土削減)、勢力均衡のためのドイツ勢力の伸長
という流れにつながっていくのかもしれません。
冥王星の魚座時代の解釈が難しいですが、封建制という一つの時代の終わりという解釈もできるのかもしれません。
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