冥王星は現在山羊座を運行していますが、2023年3月24日に水瓶座に入ります。
冥王星は、「破壊と再生の星」とされていて、滞在するサインに関することに、破壊と再生をもたらす、と言われれいます。
石井ゆかり先生の「星読み+」という本では、次のように書かれています。
冥王星が自分の星座にある時、何かを徹底的に失うことがあります。
でも、その一方で、絶対的な何かを相続します。
「相続」というのは、単に「親族の遺産をもらう」という意味ではありません。
失われたものが、まだ生きていくものに、自分のいのちの一部を「託す」のです。
出典:「星読み+」石井ゆかり著 54ページ
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現在運航している山羊座の象意としては、社会や組織、規範や大人意識を表しています。10番目のサインであることから、完成を表しているサインでもあります。
このような象意のものが、冥王星の影響を受けることになります。
これまでの冥王星のサイン移動の時期を見てみると、時代の節目になるようなことが起こっているのがわかります。
2008年 射手座から山羊座
1995年~2008年は冥王星が射手座を運行していた時代になります。
射手座の象意は、高等教育、宗教、神秘的な知識、海外、遠く離れた場所などです。
この時期はリーマンショックがあった時期(2008年)になります。広く考えると、2007年から2010年の金融危機を指しているとも言えます。
冥王星の射手座での滞在期間は1995年から2008年で、この時期を振り返ってみると、アジア通貨危機(1997年)、ITバブル(1999年~2000年)、アメリカの住宅バブル(2000年代半ば)など、金融市場全盛の時代だっといえそうです。
ジョージソロスとイングランド銀行との闘い(1992年)などの前兆現象とみることができるかもしれません。
通常、射手座は高等教育や宗教など神秘的な知識などを表しているとされていますが、今の時代の「唯物論」というある種の世界観、宗教観を表しているのかもしれません。
1995年 蠍座から射手座
1984年~1995年は、冥王星が蠍座を運行していた時代になります。
冥王星は蠍座の支配星でもあるので、影響力が強そうな時期になります。
蠍座の象意は、「死と再生」「相続」など、少し薄暗く、普段人が目を向けないようなものや目を背けるものというようなイメージもあります。
1995年になったことといえば、日本では「地下鉄サリン事件」です。
オウム真理教のことを調べてみると、もとになった「オウムの会」というヨーガ教室がが設立されたのが1984年で、ほぼ冥王星が蠍座を運行していた時期とほぼ一致しているのがわかります。
「死と再生」のプロセスが、冥王星によって破壊されるというのは、少し解釈が難しいのですが、日本ではオウム真理教によって、宗教が危険なものと認知された時期ともいえます。
村上春樹の小説「1Q84」でも、「エホバの証人」に似た宗教団体や、「さきがけ」「あけぼの」という宗教的なコミューンが登場していて、新興宗教の時代だったのかもしれません。
1985年にはプラザ合意という歴史的な合意がなされていて、次の金融全盛時代の萌芽となるような出来事も起きています。
この時代の解釈はちょっと難しいです。
1984年 天秤座から蠍座
1972年~1984年は、冥王星が天秤座を運行していた時代になります。
天秤座は正義やバランス感覚などを表しているとされています。
この天秤座の象意から考えてみると、この時期の意味合いとしては、新自由主義とソビエト連邦(1991年に崩壊)や共産主義や労働組合の退潮といえるかもしれません。
イギリスのマーガレット・サッチャー首相(1979年~1990年)
アメリカのレーガンの大統領の時代(1981年~1989年)
日本の中曽根康弘首相の時代(1982年~1987年
ゴルバチョフが就任した年が1985年になっています。
Oleg GamulinskiyによるPixabayからの画像