今回は、今年のソーラーリターンを読んでみました。
今年のソーラーリターンを見てみると、面白い星位がたくさんあって、何かが起こりそうな感じのホロスコープになっています。
トランシットのホロスコープ
トランシットで見ると、N太陽・N水星とT土星がオポジションです。
N海王星が調停する形になっています。
プログレスでは、海王星はほとんど動きがないので、参考になりませんが、ソーラーアークでは、SR海王星とN土星がオポジションになっています。
プログレスのホロスコープ
プログレス(1日1年法)でみると、2021年は、1975年9月18日になります。
この日は、特徴的な出来事があって、逆行していた金星が順行に戻ります。
金星の動きを見てみると、1975年8月6日(13時48分)に乙女座11度42分から逆行を開始して、9月18日(10時8分)に獅子座25度25分から順行に戻ります。
逆行していた日数は、約43日間です。
この前後のプログレスでの星の動きを見てみると
2020年(1975年9月17日)土星が獅子座にイングレス
2021年(1975年9月18日)金星が獅子座26度から順行開始
2023年(1975年9月20日)魚座27度で満月
土星が獅子座に入ってから、次の日に金星が順行していくので、土星から逃げていくような動きになります。
月は満月の直前の位置にあります。基本的に満ちる位置の月はよい意味になります。
6室水瓶座の月の意味合いは、6ハウスの意味合いのこと(雇用、病気など)について、変革する、改善するということになります。
たとえば、病気になりそうな習慣を改めるとか、雇用関係、働き方について改革するというような意味です。
ソーラーアークのホロスコープ
ソーラーアークにはいくつか特徴的なところがあります。
①N金星とSR土星がコンジャンクションを形成しつつある。
②N土星とSR海王星がオポジション
③N木星とSR金星オポジション
④N海王星とSR木星がオポジション
⑤SR火星とN冥王星がスクエア、SR冥王星とN火星がオポジション
N土星にSR月、N月にSR木星はそれぞれコンジャンクションと月の動きも加わっています。
②のN土星-SR海王星と③N木星-SR金星はそれぞれスクエアの関係になっていて、グランドクロスという星位を形成しています。
②の土星と海王星のスクエアは、SR太陽とSR水星が調停する位置にあります。
2021年の占い
Ⅰ 金星と土星
金星と土星というのが、2021年のひとつのテーマになりそうです。
2021年の星の特徴として、金星が、2022年にかけて山羊座に4か月ほど滞在します。金星の山羊座滞在期間は、2021年11月5日~2022年3月6日です。
また、プログレスでは、P土星が獅子座入り、P金星が獅子座から順行開始という動き、ソーラーアークでは、N金星にSR土星がコンジャンクションという動きで、それぞれに金星と土星の関連する動きがあります。
テーマとしては、山羊座金星、金星順行、獅子座、N金星とSR土星のコンジャンクションというものが関連しています。
金星が順行に転じるのは、基本的にいい意味に解釈できそうですが、ネイタルの金星のSRの土星がコンジャンクションする場合は、金星を土星が圧迫するという意味合いになります。
山羊座金星は、現実的な楽しみや、バランス感覚のある愛情、金銭。
プログレスの品位を見ると、獅子座の土星はデトリメント、獅子座金星も相性のいい位置ではありません。
ソーラーアークでは、乙女座土星は相性のいい位置、乙女座金星はデトリメントとフォールで最も低い品位の位置になります。
この金星と土星は、3つの時間軸のホロスコープに特徴がでています。
Ⅱ ソーラーアークで形成される活動宮のグランドクロス
まず一つ目は、蟹座25度のN土星とSR月がコンジャンクションしていて、そこに魚座24度の海王星がオポジションを形成しています。(N土星・SR月-SR海王星)
解釈としては、ネイタルの土星に幻想や理想、目に見えないものの象徴の海王星がアスペクトを形成するので、「現実感覚がゆらぐようなこと」という意味合いになります。
月がアスペクトしているので、併せてみると、月ー土星で「真面目な気持ち」、月ー海王星で「夢見心地」という感じの意味になりそうです。
もうひとつ目は、SR金星(天秤座26度)とN木星(牡羊座25度)のオポジションです。
基本的には、金星と木星は吉星同士なので、よいアスペクトになります。
SR金星の先には、N天王星(天秤座29度)があり、何らかの突然の変化などを表しています。
SR海王星(魚座)ーN土星(蟹座)ーN木星(牡羊座)ーSR金星(天秤座)のグランドクロスになります。
活動宮のグランドクロスなので、激しい形での現れ方になるのかもしれません。
アスペクトでは、海王星と土星、金星と木星の組み合わせですが、2021年から2022年にかけての星の動きでは、金星と山羊座(土星)、木星と海王星(魚座)の組み合わせで現れます。
品位を一応みておくと、魚座海王星はオウンサイン、蟹座土星はデトリメント、天秤座金星はオウンサイン、牡羊座木星は昼の位置(7から12室)ではトリプルシティーになります。
こう見ると、土星だけ品位が低いことがわかります。
Ⅲ 木星と海王星
ソーラーアークでは、N海王星とSR木星がオポジションを形成します。
SR木星はN月とコンジャンクションで、N海王星の近くにSR天王星があります。
こう考えてみると、SR金星の近くにはN天王星、N海王星の近くにSR天王星があます。
海王星は、金星の一オクターブ高い意味の星という解釈があり、そこに天王星が加わってくるのかもしれません。
2021年から22年にかけて、木星と海王星がともに魚座に在住します。
木星と海王星はともに魚座の支配星という共通点があり、魚座が強調される動きです。
その動きがあるときに、ソーラーアークでは、N海王星とSR木星がアスペクトを形成するので、こちらも意味がありそうです。
N海王星に、SR木星がアスペクトをつくるので、もともと持っている幻想や理想が拡大するという意味になりそうです。
オポジションなので、それが激しい現れ方か、悪い現れ方をすると解釈できます。
N海王星(魚座)はSR木星(双子座)とオポジションですが、SR海王星(山羊座)はN木星(牡羊座)とスクエアを形成します。
Ⅳ 火星と冥王星
もう一つの動きとして、N火星-SR冥王星がオポジションになっていて、SR火星はN冥王星とスクエアになっています。
牡牛座N火星ー蠍座SR冥王星の組み合わせは、品位で見ると火星はフォール、冥王星はドミサイルになっています。
蟹座SR火星ー天秤座N冥王星の組み合わせでも、火星はデトリメントでいい位置にあるとは言えません。
金星と海王星の関係と同じく、冥王星は火星の1オクターブ高い星とされています。
意味としては、「激しいパワー」という意味になってきます。
秘教的な占星術では、牡牛座ー蠍座の軸は、輪廻や前世などを示すこともあります。
これらのアスペクトが正確に形成される時期
N金星とSR土星のコンジャンクションは、2023年11月ごろ
N土星とSR海王星のオポジションは、2022年12月ごろ
N木星とSR金星のオポジションは、2020年2月ごろ
N海王星とSR木星のオポジションは、2021年11月ごろ
N火星とSR冥王星のオポジションは、2022年7月ごろ
特徴的な星の動きと関係がありそうな時期
金星が山羊座に滞在する期間:2021年11月5日~2022年3月6日
木星が魚座に滞在する期間:2021年12月29日~2022年5月11日
2022年10月28日~2022年12月20日
火星が蠍座に滞在する期間:2021年10月30日~2021年12月13日