8月16日には、金星が天秤座入りします。
金星は乙女座では、デトリメントとフォールという最も低い品位になっていましたが、天秤座はドミサイル(オウンサイン)なので、一気に品位がよくなることになります。
では、ホロスコープを見てみましょう。
2021年8月16日(13時28分・東京・プラシーダス)のホロスコープです。
ASCは射手座7度。MCは乙女座21度になっています。
チャートルーラーは、木星(逆行中)で、3ハウスで、水瓶座28度です。
1室に星はなく、OOB天体もありません。
ファイナル・ディスポジターを確認しておくと、
山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー天秤座金星となっていて、また金星が中心になる流れに戻ってきています。
獅子座太陽と魚座海王星はそれぞれ単独で存在する形で、乙女座火星ー乙女座水星も二つの星で流れを作っています。
チャートルーラーは木星、ファイナルディスポジターは金星で、両方とも吉星になっています。
ホロスコープを見ると、ASCにドラゴンテイル、DESにドラゴンヘッドがあって、何か宿命的なものを感じるホロスコープだなという感じがします。
特に、ドラゴンヘッドは双子座ではエグザルテーションという最も高い品位を獲得します。
双子座7度のサビアンシンボルを見てみると、「時代遅れの井戸」「古風な井戸」というものでした。
「サビアン占星術」(松村潔著)で調べてみると、前の度数、双子座6度「油田」との流れで解釈していました。
つまり6度では「油田の掘削」、原油を掘削して富を得る、富の独占、競争に勝つこと、などを示していますが、7度の「古風な井戸」では、それから発展して、掘削したものを単独で所有する、独占するというのではなくて、井戸の水のように、獲得競争をするのではなく、みんなで使う、という度数になっていくのだそうです。
対抗度数の射手座7度は「ドアをノックするキューピッド」で、この度数も、前の度数、射手座6度の「クリケットゲーム」から解釈していて、6度では競争や集団を意味していて、7度では競争から抜け出ることや、集団ではなく個人個人での関係の重視へと変わっていく度数という意味合いになっていくのだそうです