5月30日から逆行していた水星が、6月23日に順行に戻ります。
7月12日には、水星は次のサインの蟹座に入ります。
オウンサインの双子座での逆行ということで、特に、水星が双子座や乙女座にある方は影響が大きかったかもしれません。
太陽、月、ASCが双子座、乙女座にある方も影響を受けそうです。
では、水星が逆行から順行にうつった時のホロスコープを見てみましょう。
6月23日6時54分(東京・プラシーダス)のホロスコープです。
アセンダント(ASC)は獅子座3度。MCは牡羊座22度です。
チャートルーラーは太陽で蟹座2度にあります。
夏至直後であることから赤緯は高い状態です。
水星は双子座25度から17度までの逆行です。
1室に火星がありますが、OOB天体はありません。
ディスポジターを見てみると、山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー蟹座金星ー月という流れがあるので、月があるサインが重要になります。
月が射手座にあることから、魚座海王星がファイナル・ディスポジターになっていることがわかります。逆に水星は単独で存在する形になっています。
ここしばらく双子座水星の軸と魚座海王星の軸との対立がテーマになっていると私は解釈しているのですが、この流れがどう変化していくのか注目していきたいと思います。
全体のホロスコープの印象としては、
① 水のサインに星が多い
蟹座太陽、蟹座金星、魚座木星、魚座海王星と4つの星が水のサインにあります。
太陽と木星、金星と海王星がそれぞれトラインになっているところも目立ちます。
水は感情を表しているとされていますが、道教などでは道(タオ)、低いところに流れて満たす、生命を育むなどの意味もあります。
また、今年は梅雨入りが例年になく早かったことから、端的に「水」を表している可能性もあります。
② 陰(女性星座)に星が多い
サインには男性星座(陽・火と風のサイン)と女性星座(陰・水と土のサイン)があります。
このホロスコープでは、射手座月と獅子座火星以外はすべて女性星座(水と土のサイン)にあります。
水星逆行開始の時に書いた記事の追加
前回の水星が逆行を開始する時点でのホロスコープのところで、5月29日にOOB水星とOOB金星がコンジャンクションして、翌日の30日に水星が逆行を開始するということを書きました。
ところで、2020年5月23日にもOOB水星がOOB金星とコンジャンクションして、その2日後の25日にBLM運動の発端になる「ジョージ・フロイド事件」が発生しました。
2021年のOOB水星とOOB金星のサビアンシンボルから、「融和的イメージ」と書いたのですが、あるいは、コンジャンクションのあとに水星が逆行する点を考えてみると、2020年のBLM運動を彷彿させる何かが起こる可能性もあります。
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