クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

2021年6月25日 山羊座4度・満月

6月25日は山羊座満月になります。
6月に入ってからの流れをまとめておくと

10日 双子座新月・日食(日本では観測できない)
15日 土星天王星スクエア(2回目)
21日 魚座木星が逆行開始
21日 夏至
23日 双子座水星が順行開始
25日 山羊座満月

となっていて、かなり盛りたくさんの流れになっています。

夏至の日に木星が逆行をはじめる

特に、魚座木星が逆行し始めるのと同じ日が夏至なのが興味深いところです。
逆行は戻る、振り返るなどの意味があるので、夏至を振り返るという意味になるのかもしれません。

2020年の夏至は、夏至の日に新月で日食が起こる、という約400年ぶりの現象が起きました。
日食は、古来は日が陰る様子から凶兆とされていて、その日食の影響がでるのは日食が起こった地域とされていました。
2020年夏至の日に起こった日食は、東アフリカから、中東、インド、東南アジア、日本で観測されました。中心食はインドと中国の国境にある「ナンダ・デヴィ国立公園」のあたりとされています。

f:id:kondatetanaka:20210526090352p:plain

 

このあたりを地図で見てみると、ヒマラヤのすぐ側であることがわかります。
2020年に、世界で最も標高が高いところが中心食になる日食が、夏至の日(太陽のパワーが最も強い日)に起こっていたということになります。

f:id:kondatetanaka:20210526090700p:plain

 

では、山羊座の満月のホロスコープを見てましょう。
6月25日3時40分・東京・プラシーダスのホロスコープです。

f:id:kondatetanaka:20210526163141p:plain

作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

満月は山羊座4度「カヌーに乗り込む一団」
太陽は、蟹座4度「ねずみと議論する猫」です。

アセンダント(ASC)は、双子座22度。MCは魚座1度です。
チャートルーラーは水星で、双子座17度です。
1室に夏至直後で赤緯の高い太陽があります。月は太陽よりもさらに赤緯が高くOOBになっています。
ファイナル・ディスポジターを見てみると、水瓶座土星ー牡牛座天王星ー蟹座金星ー山羊座月ー土星という4星のループになっています。
双子座水星と魚座海王星はそれぞれループからは外れた列にあります。

 

月の影響力が大きい期間になりそう

ASC上にある順行になったばかりの双子座水星があり、目立つ場所にある星といえます。
水星が双子座に入ったのは5月4日ですが、そのころから、双子座水星と魚座海王星という二つの軸がホロスコープの中にあります。
水星がオウンサインである双子座で逆行することで、この軸の存在が約2か月にわたって続いています。

ディスポジターを見てみると、何度か書いていることで繰り返しになりますが、山羊座冥王星水瓶座土星ー牡牛座天王星ー蟹座金星ー月という流れがあります。
7月になると、金星は獅子座に入りますが、次に太陽が蟹座にいるため、山羊座冥王星水瓶座土星ー牡牛座天王星ー獅子座金星ー蟹座太陽ー月という流れに変わります。

どちらにしても、月のサインでディスポジターが変わるという変化のある状態になります。月は水星が順行に転じてからも8月終盤まで時折OOBという力の強い形をとります。

新月・満月と照らし合わせてみると、
6月10日 双子座20度・新月・OOB
6月25日 山羊座4度・満月・OOB
7月10日 蟹座19度・新月・OOB
7月24日 水瓶座2度・満月・OOB
8月8日 獅子座17度・新月
8月22日 水瓶座29度・満月
となっていて、新月と満月のOOBが続きます。

 

7月に入ってからのディスポジターを見てみると、7月22日に太陽が獅子座に移動しますが、その直前に金星が乙女座入りします。その時のディスポジターを見てみると水星が蟹座にあるため、山羊座冥王星水瓶座土星ー牡牛座天王星ー乙女座金星ー蟹座水星ー月という流れができます。再度月がディスポジターを決めるという流れになっていて、かなり長い間月の影響が大きいことがわかります。 

今年は、水瓶座の満月が2回あります。
2月には水瓶座ステリウムもあったので、水瓶座の強調といえると思います。

 

f:id:kondatetanaka:20210526165133j:plain

Alois GrundnerによるPixabayからの画像


西洋占星術ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村