金星蟹座入りから月の影響力が本格的に
6月2日の金星の蟹座入りの時から特に月の力が大きくなっていっています。
このブログでは、ディスポジターを毎回見ているのですが、大きな流れとして、山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー金星という流れがあり、ディスポジターを見る際に、金星がどのサインにいるかが大きな影響を及ぼします。
金星が蟹座に入ることによって、山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー蟹座金星ー月という流れができ、めまぐるしく変わる月のサインによって。ディスポジターが変わる、という状況になります。
まだ、月は5月半ばからOOB(赤緯が通常より大きくなる状態)になります。
5月14日〜18日未明、月がOOB
— hiyoka (@hiyoka) May 16, 2021
現在水星(〜30日)と火星(〜24日)もOOB
5月15日〜水星逆行のシャドウ入り
5月24日〜6月18日 金星がOOB
5月27日〜30日 月がOOB
5月30日朝〜水星逆行開始
6月27日〜30日 月がOOB
6月10日〜14日 月がOOB
6月23日 水星順行
6月24日〜27日 月がOOB
…🍀
6月以降もこの動きは続きます。
6月24日~27日 月がOOB
7月8日〜11日 月がOOB
7月21日〜24日 月がOOB
8月4日〜7日 月がOOB
8月17日〜20日 月がOOB
ディスポジターの流れも、金星が獅子座に進むと、太陽が蟹座にいる。
金星が乙女座に進むと、水星が蟹座にいるという状態になります。
ディスポジターの列で見てみると、
山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー蟹座金星ー月
山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー獅子座金星ー蟹座太陽ー月
山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー乙女座金星ー蟹座水星ー月
7月28日になると、ようやく水星が獅子座に入り、太陽も獅子座にいるため、月の影響力が弱まる形になっていきます。
月は、見るたびに大きさや位置が違うことから、変動しやすい状況、不安定な状況を示すことがあります。
6月は特に水星が逆行しているため、決まったと思っていたことがひっくり返るような状況があらわれやすいかもしれません。
7月の新月は月のオウンサインである蟹座で起こることもあり、月の影響力が大きくなりそうです。
月のオウンサインである蟹座・OOBの新月
ASCは、乙女座28度。(MCは双子座28度)
チャートルーラー(ASCの支配星)は水星で、双子座28度にあります。
MCとチャートルーラーがコンジャンクションで、ASCとはスクエアになっています。
1室に星はありませんが、月が赤緯25度台のOOBになっています。
ファイナル・ディスポジターは、蟹座の月です。
双子座水星と、魚座海王星ー木星は、その列から外れています。
このホロスコープで目立つのは、新月・OOB・ファイナルディスポジターになっている蟹座19度の月です。
MCとコンジャンクション、チャートルーラーの水星(双子座28度)も目立つ星です。
新月は目立ったアスペクトがありませんが、水星は、山羊座冥王星とインコンジャクトになっています。
水星ー冥王星のアスペクトは、
「真実を見る洞察力」(参考:「占星術の教科書3」鏡リュウジ著)
「知性に対するコンプレックス」(参考:「占星学」ルル・ラブア著)
と書かれています。
インコンジャクトであることから、知性と真実がかみ合わないという解釈になりそうです。
サビアンシンボル
蟹座19度「結婚の儀式を遂行する司祭」
双子座27度「破産宣告された男」
「結婚」や「破産」というのは、人間が作り上げた法律上の制度です。
たとえば、人間自体がこの世界に誕生した時点では、「結婚」や「破産」というものは存在しなかったはずで、人間の社会や、法律上の制度と密接に関係のある度数といえると思います。
結婚制度というのも、現在は一夫一婦制ですが、昔は一夫多妻、通い婚など、時代と場所によって、さまざまな結婚の形態がありました。
破産も、借入金の返済ができない状態を宣言する制度で、私有財産制や、資金の借り入れ、決済制度というものと密接な関係があります。
蟹座19度についてみていくと、「結婚制度」に焦点があたっているのではなく、「司祭」に焦点があたっています。
水星と冥王星のインコンジャクトとあわせて考えてみると、「結婚」というものの真実が、「知性」とかみ合わない。結婚式を執り行う人が何組もの結婚を目の当たりにして、この制度はなんなんだろう、と疑問を抱く、というようなイメージになってくるのかもしれません。
双子座28度の「破産宣告を受けた男」は、破産した当人に焦点があたっています。
破産のイメージは一般にとても悪いものですが、実際は破産すると、借金を返さなくてよくなります。
一般的なイメージ(アセンダント=社会から見た自分、自己イメージ)と水星28度(実際の破産)がスクエア(摩擦する度数)を形成していることから、一般的なイメージと実際とのずれ、というようなイメージができます。
この二つのサビアンシンボルや水星・冥王星のアスペクトから、「一般的にとても良いイメージを持たれているものの本当の実態」という意味や「一般的にとても悪いイメージを持たれているものの本当の実態」という解釈が成り立ちそうです。
TheDigitalWayによるPixabayからの画像