6月10日19時53分に双子座新月になります。
今回の新月は、日食の新月になります。日食は日本では観測できません。
今回の日食は、ヨーロッパ、ロシアなどで観測できるようです。
NASAのファイルで見ると、わかりやすいかもしれません。
5月26日の月食の記事でも書いたのですが、古来より、日食、月食は光が陰る様子から、凶兆と考えられてきました。
日食がみられる地域は、日食の影響がある地域、日食の継続時間は、日食の影響の継続期間と考えられてきたようです。
日食に関しては、鏡リュウジ先生の「占星綺想」という本が詳しいです。
では、2021年6月10日19時53分のホロスコープ(東京・プラシーダス)を見てみましょう!
新月は、双子座20度で、水星もコンジャンクションしています。
アセンダント(ASC)は山羊座4度。(MC天秤座24度)
チャートルーラー(ASCの支配星)は、水瓶座14度の土星です。
1室に山羊座冥王星があり、月と金星がOOBになっています。
ファイナル・ディスポジターは、双子座水星になりますが、魚座海王星と木星はその流れの外にある形になります。
これも前回の記事で書いたのですが、金星が蟹座に滞在する期間は、ファイナル・ディスポジターを見ると、山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー蟹座金星ー月という流れができるので、月があるサインの支配星にファイナル・ディスポジターがくる流れになります。
今回の新月は、水星とコンジャンクションになりますが、ほかに目立ったアスペクトがありません。強いて言うと魚座海王星とオーブ4度でスクエアですが、オーブが広すぎる気もします。
水星と海王星の系列の対立という視点で見ると、双子座水星と魚座海王星のスクエアのアスペクトのほうが注目点なのかもしれません。
海王星はMC(天秤座24度)ともインコンジャクトになっていて、海王星のほうがアスペクトはよくないものが多いようです。
サビアンシンボルを見てみると双子座20度は「カフェテリア」になります。
コロナ禍で、喫茶店もほとんどいかなくなりましたが、このころには感染が少しおさまって、カフェテリアなどが利用できるようになるイメージかな、と最初に思ったのですが、よく考えてみると、今回の新月は日食なので、この「カフェテリア」の位置にある太陽の光が遮られるという解釈もできます。
また、双子座水星(ファイナル・ディスポジター)も、この新月とコンジャンクションになっているのですが、その影響が遮られるという解釈できます。
ちなみに、昨年の日食は、6月21日の夏至の日に起こり、食の中心はインド周辺でした。日食が起こった地域で、日食の影響が生じると考えるとすると、来年あたりにコロナの影響が再びヨーロッパ・ロシアで拡大する、とも解釈できます。