クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

1~2月に次々と形成される牡牛座と水瓶座のスクエア(1/21火星・天王星(合)のホロスコープ)

2月1日の金星が水瓶座に入ってくる時のホロスコープの記事を作っていて思ったのですが、水瓶座ステリウムの強力さに目を奪われていて、牡牛座の火星、天王星とスクエアになっているところを見落としていたな、と改めて思いました。

 

この水瓶座ステリウムは、変革の時期を表していると考えられますが、この水瓶座に集まった星々とスクエアを形成していく牡牛座の火星、天王星にも意味があると思えます。

もう一度、スクエアの形成についてまとめてみたいと思います。

赤いところがスクエア形成になります。

 

火星のスクエアの形成過程

1月 7日 火星 牡牛座入り

1月 9日 水瓶座・水星(順行)スクエア

1月13日 水瓶座土星 スクエア

1月21日 天王星コンジャンクション

1月23日 水瓶座木星 スクエア

2月 1日 水瓶座・太陽 スクエア

2月10日 2回目・水瓶座・水星(逆行) スクエア

2月20日 水瓶座・金星 スクエア

3月 4日 火星 双子座入り

3月24日 3回目・魚座水星(順行)スクエア

 

天王星のスクエアの形成過程

1月12日 水星 スクエア

1月14日 天王星 順行開始 

1月18日 木星 スクエア

1月21日 火星とコンジャンクション

1月26日 太陽 スクエア

2月 7日 金星 スクエア

2月18日 土星 スクエア

 

 

1月は9日に水星・火星、12日に水星・天王星13日に火星と土星、18日に木星天王星、23日に火星と木星26日に太陽と天王星がスクエアになります。

水瓶座の星と牡牛座の星が正確にスクエアが形成される日が実に6日もあります。

 

2月は、1日に太陽と火星、7日に金星と天王星、10日に水星と火星、18日に土星天王星、20日金星と火星が正確にスクエアを形成します。2月は、水瓶座と牡牛座の星が正確にスクエアが形成される日が5日あります。

 

特に、火星と土星土星天王星のスクエアは激しいイメージがあります。

 

全部ホロスコープを読むのはとても大変なので、1月21日(5時35分)の火星と天王星コンジャンクションホロスコープをつくってみました。

 

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ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

 

ASCは山羊座11度で、チャート・ルーラーは土星水瓶座4度)です。

1室に山羊座金星から水瓶座水星までの星があつまっていて、これらの星は水瓶座ステリウムを形成する星々です。

それらの星を牡牛座7度でコンジャンクションになっている火星と天王星がスクエアする形になっています。

OOB天体はありません。

 

ファイナル・ディスポジターを見てみると、金星がまだ山羊座にいるので、山羊座金星・水瓶座土星・牡牛座天王星のループの形になっています。

 

品位で見ると、土星海王星がオウンサイン、太陽、火星がデトリメント、天王星がフォールとなっています。

牡牛座にある二つの星はどちらも品位がよくない場所にあるのです。

 

水瓶座も牡牛座も不動宮なので、本来変化を好まないサインなのですが、水瓶座の星に品位のよくない火星と天王星が形成するスクエアは、「意図しない方向への爆発的な変化」とも「意図しない形での爆発的変化」とも「変化しようとするが力不足で変化しきれない」とも読めるように思います。

今の時点ではどういうふうになるのかはまだわかりません。

 

海王星小惑星セレスもコンジャンクション

このホロスコープでもう一つ正確にコンジャンクションしているのが、魚座19度の海王星小惑星セレスです。

小惑星セレスは、ギリシャ神話のデメテルのことで、地母神のイメージを表しています。癒しや恵みや豊穣のイメージです。

ケレース - Wikipedia

 

 

戦いの星・火星と変革の星・天王星コンジャンクションすると同時に、豊穣と癒しの星・小惑星セレスと幻惑の星・海王星コンジャンクションしています。

 

魚座は、牡牛座と水瓶座との関係では、それぞれセクスタイル(60度)、セミセクスタイル(30度)と弱いイージーアスペクトの位置になっています。

5月から7月にかけて、木星魚座入りし、海王星木星魚座に入ることになるのですが、変化のあとの何らかの癒しを表しているのかもしれません。

 

サビアン・シンボル

牡牛座7度「サマリアの女」

火星と天王星は牡牛座7度でコンジャンクションです。

牡牛座7度のサビアン・シンボルは、「サマリアの女」で、これは聖書の中に出てくる話です。

当時、ユダヤ人(イエス・キリストユダヤ人)とサマリア人は、仲が良くなかったらしいのですが、イエスサマリア人の女に「水をください」と言って話しかけて、異邦人にも伝道する、という話です。

 

このサビアン・シンボルは、一般的には話しかけないような人に話しかけることによって変化が生まれた状況を示しています。

 

また、松村潔先生の「サビア占星術」では、差別や不公平に目を向ける度数、と解説されていて、公平、平等などを志向する水瓶座と親和性があるように思えます。

 

聖書には、旧約聖書新約聖書があるのですが、旧約聖書ユダヤ教聖典であり、基本的に、ユダヤ人のための宗教でした。

イエス・キリストが登場し、サマリア人の女に「命の水を与える」という話をしたことで、ユダヤ人以外の異邦人にも、キリストを信じる道が開かれることになりました。

この変化は、これまで道を閉ざされいていた人たちにも道が開かれる、とも読めます。

ある意味、「変化と救済」を表しているのかもしれません。 

 

ja.wikipedia.org

sutakuro.com


 

魚座19度「弟子を指導する巨匠」 

sutakuro.com

海王星小惑星セレスが魚座19度でコンジャンクションです。

水瓶座(公正さや平等など)とスクエアを形成する牡牛座7度(サマリアの女・異邦人にも道が開かれる)の火星・天王星という点から考えていくと、ここでいう巨匠というのは、「全体性」(陰陽でいう道(タオ)、アニマ・ムンディー、宇宙)を意味しているのではないかと思います。

 

プラトンは宇宙全体をひとつの生き物だと考え、その生命力を「宇宙の魂」と呼んでいる。この生き物はわれわれが空気を呼吸するようにエーテルを呼吸して生きている。それを同じエーテルが地球にも燦燦と降り注いでいる。地上の生物はすべて、それを取り入れることによって生き、取り入れることができなくなった時点で死ぬことになる。

出典:実践 魔法カバラー入門―女神イシスが授ける古代の密儀 (ムー・スーパーミステリー・ブックス)

 

 

アセンダント山羊座11度のサビアン・シンボルは「キジの大きな群れ」というもので、意味としては、「ある特定の集団」と解釈している場合が多いです。

 

この山羊座11度のルーラー土星水瓶座4度にあり、牡牛座7度とはスクエアの位置にあります。ここからも、「ある特定の集団」から、そうでない人たちにも道が開かれる、というイメージを読み取ることができるのではないでしょうか。

 

デメテル神話とアマテラス・乙女座・セレス

デメテルとアマテラス

そういえば、デメテルは娘のペルセポネが、ハデスに誘拐されたので、探しに行くのですが、途中で様々な物語ができていきます。デメテルは娘を探している最中に、弟神ポセイドンに犯されてしまい、理不尽に怒ったデメテルは洞窟に隠れてしまいます。

これは日本神話のアマテラスと似ています。弟スサノオが暴れて、天岩戸に隠れたというところまで同じなので、酷似しているといってもいいと思います。

ギリシャと日本が同じような神話を持っている、というのは、豊穣の女神が地上への影響力を発揮しないことによって、地上の植物が枯れる、という元型的なイメージが人類にはあるといえそうです。

 

乙女座のいう乙女は、誰なのか

牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座までのモチーフや神話はわりとはっきりとしているのですが、乙女座になると少しぼやけてきます。

この乙女座の乙女とはだれなのか、という話があり、デメテルなのか、ペルセポネ(デメテルの娘)なのか、という話があります。

女神のイメージとしては、大まかに二通りあると言われています。

① 地母神、大いなる母のイメージの女神、タロットの女帝、豊穣、癒しを表す

② 処女神、巫女、神聖な女性、タロットの女教皇、神秘、密儀を表す

どちらなんでしょうね。

greek-myth.info

 

 

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