クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

2021年2月1日23時4分 金星・水瓶座イングレス時のホロスコープ

1月1日の意味

新年から、ホロスコープばかり見ています。

先日のブログでも書いたのですが、今の太陽暦グレゴリウス暦)の1月1日はとても人工的なもので、3月21日が春分になるように決めた、というところを考えると、「1月1日」にどんな意味があるのか、というと実はない、ということにはなるのですが、おめでたい気分に水を差すのはやめましょう。

自然な暦(太陽や月の位置関係を利用した暦)という意味での新年は、節分の2月3日か、春分の3月21日(今年は3月20日)のどちらかということになります。

東洋では節分、西洋では春分を暦の基準にしている感じはなんとなくします。

 

www.nao.ac.jp

 

今年の正月は、鏡リュウジ先生の「占星術の教科書3」を買ったので、それを見て、プログレスをしっかり勉強しています。1日1年法は知ってたけど、詳しく解説した本がこれまでなかったので、とても勉強になっています。

鏡リュウジの占星術の教科書III:深く未来を知る ステップアップ編

 

さて、昨年の続きで、2021年の2月分からホロスコープを作成していきます。

今日は2月1日の金星の水瓶座イングレス図から見てきましょう。

金星の水瓶座イングレスは、2021年の水瓶座ステリウムを完成させる動きです。

 

2021年2月1日23時4分 金星・水瓶座イングレス(東京・プラシーダス)

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ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所 )

 

水瓶座ステリウムは4室

水瓶座ステリウム(太陽、水星、金星、木星土星)が4室に来ています。4室は家や家庭を表します。

これを書いているのは、2021年1月3日なのですが、昨日、「東京都知事らが政府に緊急事態宣言を出すように要請した」というニュースがやっていました。

 

金星の水瓶座入りするタイミングで、水瓶座ステリウムが4室に来るということは、「家に籠る」=「緊急事態宣言」かな、というイメージが持てます。

金星が水瓶座にいる期間は、2月1日から2月25日までです。

 

アセンダントは、天秤座27度きっかり(28度)

チャートルーラーは金星で、水瓶座1度です。

1室に星なし、OOB天体なし。

 

 

水瓶座金星と牡牛座天王星のミューチュアル・レセプション

ファイナル・ディスポジターを見てみると、水瓶座金星と牡牛座天王星がミューチュアル・レセプション(お互いの支配星を交換する形)になっています。

これはお互いに星の力を高める形という解釈ができ、天王星が、金星を通じて水瓶座に影響を及ぼしている、と言えます。

水瓶座に5星集中で、天王星水瓶座金星とミューチュアル・レセプション。

魚座海王星エスケープです。

 

このホロスコープで最も目立つ星は、チャートルーラーであり、ファイナル・ディスポジターでもあり、水瓶座の支配星とミューチュアル・レセプションでもある、水瓶座1度の金星であるといえるでしょう。

 

IC(天底)にある金星

MCは獅子座1度なので、金星はIC(天底・北中点)とコンジャンクションになっていています。

金星とMCのオポジションは、「思慮分別にかけるために損失を蒙る」と解釈してされています。( 占星学 新装版

MCは、10室の起点になっており、10室は山羊座の領域、天職や社会的な到達点を示す、と言われていますが、ICの解説というのは、あまり見たことがありません。

 

山羊座の起点(MC)は暦の上では冬至で、蟹座の起点(IC)は暦の上では夏至になります。

ホロスコープは地図などの東西南北とは反対になっています。

MCは南を意味していて「天頂」にあるのですが、太陽が出ている時間が最も短い冬至になっています。

逆に、ICは北を意味していて「天底」と呼ばれるのですが、太陽が出ている時間が最も長い夏至となっているのです。

なぜホロスコープは鏡のように反対を指し示すのか、ここのところは、少し謎な部分で、私もよくわかっていません。

 

そういえば、2020年6月21の夏至は、1回目の蟹座新月(2020年は蟹座新月が2回あった)で、しかも日食でした。

夏至新月と日食が重なるのは、かなり珍しいことだったらしいのですが、意味としては「最も強い太陽の光がさえぎられる」という、あまり良くない意味に解釈されるのかもしれません。

 

チャートルーラーの金星は、天秤座2度(オーブ1度)の月とトラインになっています。

 

牡牛座と水瓶座のスクエア

牡牛座には火星と天王星がありますが、水瓶座ステリウムを形成する星々と次々にスクエアを形成します。

2月1日は、水瓶座13度の太陽は、牡牛座13度の火星と正確にスクエアを形成しています。太陽と火星は、自己と情熱、闘争心との関係を表していて、スクエアだと情熱や闘争心が悪い方向に出る、という意味になってきます。 

 

火星のスクエアの形成過程

1月 7日 火星 牡牛座入り

1月 9日 水瓶座・水星(順行)

1月13日 水瓶座土星

1月21日 天王星コンジャンクション

1月23日 水瓶座木星

2月 1日 水瓶座・太陽

2月10日 2回目・水瓶座・水星(逆行)

2月20日 水瓶座・金星

3月 4日 火星 双子座入り

3月24日 3回目・魚座水星(順行)

 

天王星のスクエアの形成過程

1月12日 水星

1月14日 天王星 順行開始

1月18日 木星

1月21日 火星とコンジャンクション

1月26日 太陽

2月 7日 金星

2月18日 土星

 

牡牛座×水瓶座と牡牛座×魚座

水瓶座の星々(太陽、水星、金星、木星)は、火星・天王星とスクエアを形成した後、魚座に入っていき、今度は60度(セクスタイル)を形成していきます。

 

牡牛座×水瓶座のスクエア、牡牛座×魚座セクスタイルの意味を、石井ゆかり先生の「星の交差点」という本で調べてみました。この本は、相性占いの本なのですが、星座の組み合わせのイメージをつかみたいときにはよい本だと思います。

星の交差点

 

牡牛座×水瓶座のスクエア

スクエアについては、「ぶつかりやすい組み合わせ」とありますが、よい関係になれれば、「自分の分野は自分の分野で、相手の分野は相手の分野」という割り切りができればよい関係、と書いてあります。

牡牛座と水瓶座は、「かなりはっきりとした違いがある組み合わせ」とあり、要約すると、牡牛座は五感を大事にする、水瓶座は論理を大事にする、という違いがあるということが書いてありました。

五感を大事にするサインに位置する火星と天王星、論理を大事にするサインに位置する太陽、水星、金星、木星土星

 

牡牛座×魚座セクスタイル

次にセクスタイルは、「兄弟姉妹のような親和性、違いを認め合える関係」(星の交差点)と書いてありました。「変化を好まない牡牛座と変幻自在な自由を持つ魚座が組み合わされる関係」が違いを認めて組み合わされる、というイメージになりそうです。

 

イメージとしては、固定宮でのスクエアを形成するので、「大きな変化、はっきりとした違いがわかるような古い流れと新しい流れのぶつかりあい」のあとに、「古い流れが新しい流れと組み合わされる」ような、「大雨のあとに虹が出る」ような感じかもしれません。

 

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