6月26日に海王星が順行から逆行になり、27日には金星が獅子座に入ります。
6月末時点での逆行している惑星は、木星、土星、海王星、冥王星の4天体で、大惑星のうち逆行していないのは、牡牛座天王星だけになります。
では、金星が獅子座に入る時点のホロスコープ(イングレス図)を見てみましょう。
2021年6月27日13時26分のホロスコープを見てみましょう。
作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所
アセンダント(ASC)は、天秤座27度、MCは蟹座30度です。
チャートルーラーは獅子座にイングレスした金星で、獅子座1度になります。
金星はMCとコンジャンクションで、チャートルーラーになっていて、とても目立つ位置にあります。
1室に星はなく、OOB天体もありません。
月の影響力が大きい状態が続く
ファイナル・ディスポジターを見てみると、山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー獅子座金星ー蟹座太陽ー月という流れになっていて、引き続き、月のサインでディスポジターが決まります。
今回は月は水瓶座にあるので、牡牛座天王星ー獅子座金星ー蟹座太陽ー水瓶座月ー天王星となり、4星のループになることがわかります。
双子座水星は単独であるかたちになっていて、魚座海王星・魚座木星は魚座の列になっています。
月は、満ちては欠ける様子から、満ちていく状態は生命力が満ちていくようなイメージでよいイメージですが、欠けていく様子からはその逆のイメージがあります。
一般的に、私的な感情など、不安定なものをしめしていることが多い気がします。
MCにあるチャートルーラーの金星
今回のホロスコープで最も目立つのは、イングレス図の中心であり、MCにあり、チャートルーラーになっている獅子座1度の金星と言っていいと思います。
また月が水瓶座にあることによって、金星の支配する牡牛座にある天王星も強調されていると解釈できると思います。
アスペクトを見てみると、中心になっている金星と魚座に入ったばかりの木星(逆行中)がインコンジャクト(150度)のアスペクトを形成しつつ(アプライ)あります。通常、金星と木星のアスペクトは吉兆と解釈されますが、インコンジャクトであるところで、どういう影響になってくるのかが注目点です。
水瓶座月と獅子座火星はオポジションで、攻撃的な感情が激しく表れるイメージができます。
また牡牛座という弱い位置にある天王星と水瓶座と本来の位置にある土星のスクエアですが、今回は天王星が順行、土星が逆行という関係にあるので、少し天王星の破壊力が強く出るかもしれません。
弱い位置にある天王星が強い位置にある土星を割ろうとするが、なかなか割れない、少しずつ割れていく途中経過、という感じです。
サビアンシンボルは、
金星・獅子座1度「脳溢血の症状」
月・水瓶座9度「鷹に変化する旗」
天王星・牡牛座14度「模索している貝と遊んでいる子供たち」
で、金星と月だけのシンボルを見ると「変化」「爆発力」のようなイメージがありますが、やはり弱い位置の天王星のシンボルは「模索している貝」(=地中に潜ろうとしている貝)のイメージで、変革力が潜りながら進行するというイメージかもしれません。
Peter KraayvangerによるPixabayからの画像