クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

タロット「1.魔術師」

今日から、タロットカードの大アルカナのカードを見ていこうと思います。
1枚目は「魔術師」のカードです。

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 ① 卓上に置かれた4つの聖物

これは、だいたいどのタロット解説の本やサイトにも載っているのですが、卓上に4つのものがあります。
手前から、棒(ワンド)、杯(カップ)、金貨(ペンタクル)、剣(ソード)です。
この4つの物は、それぞ4元素と対応していて、それぞれのエレメントはまた別のものと対応しています。
棒(ワンド)=火(熱・乾)=春の季節、直観=牡羊座、獅子座、射手座
杯(カップ)=水(冷・湿)=夏の季節、感情=蟹座、蠍座魚座
金貨(ペンタクル)=土(冷・乾)=冬の季節、感覚=牡牛座、乙女座、山羊座
剣(ソード)=風(熱・湿)=秋の季節、思考=双子座、天秤座、水瓶座

という感じで、ほかにもカバラなどでは、天使の名前や精霊と対応させる表もあります。
この4元素説は、宇宙はこの4つの元素で構成されていると考える説です。

② 頭上の∞(無限大、インフニティー)のマーク

タロットカードには、大きく分けて、初期のヴィスコンティー版、中期のマルセイユ版、20世紀に入ってからのウエイト版というのがあります。
魔術師の頭の上の無限大のマークは、マルセイユ版の帽子の部分にあたります。

③ ベルトの部分の尾を噛む蛇(ウロボロス

魔術師のベルトの部分は、ウロボロス(自らの尾を噛む蛇)になっています。
ウロボロスは、「絶え間ない循環、永遠」などを表しています。
∞のマークとウロボロスは、尽きることのない人間の進歩を表しているのかもしれません。

④ 頭上のバラと足元の白いユリ

赤いバラは「血」「イエス・キリスト」を表していて、白いユリは「純潔」「聖母マリア」を表しているという考え方があります。
魔術師も、赤と白の服をきています。
また、魔術師は、右手で上を指さし、左手で下を指さしています。
赤いバラは「天上」を表していて、白いバラは「地上」を表し、「下のものは上の者のごとし」という占星術の言葉を思い出させます。