7ハウス
このハウスはあらゆる種類の個人的な関係、パートナーシップを支配し、ビジネスや結婚をも含む。他者を扱うやり方を支配するが、伝統的な名称を「公敵のハウス」という。
8ハウス
このエリアに関連するのは、誕生、生命、死の基本事項と自分にわからない隠された感情である。古人は感情とセクシュアリティを金銭と所有に置き換えていたに違いない。というのは、この分配のハウスが司る深い心の底にある感情と性的行為と収入は、社会が人間の価値とするものだったからである。ここは他者の財産を取り扱うことで、税金、保健、遺産、先祖から受け続くものである。
9ハウス
心のプロセスをつかさどり、このハウスは本来、高次の学び、哲学、大学と関係する。道徳の規範や一般的な行いを発見するガイドとなる。心は自由なので、肉体は遠いところでも行くことができる。よって、このハウスは長期旅行をしめし、心の場合は精神的な領域と関連する。
10ハウス
ミッドヘブンはエゴの方向と示すので、このハウスはキャリア、野心、業績を表す。他者からの尊敬や評価を示し、自分が渇望し達成可能な地位にも関係する。しばしば父親を示すが、それは子孫の公的な状態を決定するのは父であったからだ。私たちの啓蒙された社会では女性のチャートの10ハウスは夫をしめす。なぜなら、夫の地位が直接、女性に影響するからである。
11ハウス
しばしば個人の希望と願望のハウスと言われ、人の目的対京谷個人としてももっとも重要な事柄を描き出す。きわめて個人的な性質な問題を含み、社会や人間性に関する感情、友人や知り合いを表す。社会と関係をもつのは最初は友人を通してであり、よってクラブや団体にかかわることはこのハウスの管轄である。
12ハウス
隠遁のハウスとされ、自分の中にあり、自分だけが知っている私的な場所をしめす。これらの私的な感情は誰にも表明されることはない。セルフ・アイデンティティーが得られるのはこの最も奥のところからであり、そこは自分への信頼の程度を決定する。また、我々は自分を裏切ることがあるので、最も脆い部分でもある。古人がここを「隠れた敵のハウス」としたのは、基本的に自分自身の最悪の敵だからである。自分や他人の健康を扱う部屋であり、病院、研究機関、福祉や牢獄を支配することで知られる。人は誰でもある形で自分を捕らわれの身にすることがあるものだ。