クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

2021年12月4日 射手座13度・新月(日食)

12月4日は、射手座での新月です。この新月は日食になります。
この日食は南極付近で起こります。

日食一覧 | 国立天文台(NAOJ)

 

では、ホロスコープ(東京・プラシダス・16時43分)です!

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ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

新月は射手座13度で日食です。

ASCは双子座18度、MCは水瓶座27度です。
チャートルーラーは、射手座16度の水星(射手座でデトリメント)です。
チャートルーラーがディセンダント付近にあります。
MCに木星水瓶座26度)にあるのも特徴的です。

水星と金星がOOB天体になっています。
ちなみに、来年2022年の1月には、水星と金星が同時に逆行します。1月14日から29日の機関になります。

ファイナル・ディスポジターを見てみると、山羊座冥王星水瓶座土星ー牡牛座天王星ー射手座金星ー水瓶座木星天王星となっていて、天王星ー金星ー木星のループの形になっています。

このホロスコープでは、水星が目立っています。
チャートルーラーであり、OOBなので、目立っているのですが、射手座にあるので、デトリメントというあまり力が出ない位置にあります。

新月アスペクトを見てみると、主要な星とはアスペクトがありませんが、月の遠地点リリス(双子座15度)とオポジションになっています。
リリスは、その人の普段は人に見せないような欲望(性欲など)とかいう意味合いがあります。

占星術のホロスコープのリリスとは 12星座別あなたの深い欲求|星読みテラス

 

遠地点の反対側で新月が起こるということは、近地点で新月が起こることを表しています。

2021年地球から最も遠い満月(2021年12月) | 国立天文台(NAOJ)

国立天文台のサイトで調べてみると、11月、12月の満月は遠地点付近で起こっていて、12月の新月は近地点付近で起こっていることがわかります。

新月の星の並びで考えてみると、太陽ー月ー地球という並びになって、太陽の光が地球によってさえぎられるので、月が見えない状態になりますが、その見えない月が地球から近いところにある、ということになります。しかも日食ということで力が強い新月ということになります。

月の満ち欠け(朔望)

 

サビアンシンボルを見てみると、新月が起こる射手座13度は、「明るみに出る未亡人の過去」というもので、パッと聞いた感じでは、「女性性」のようなものが思い浮かびます。

松村潔先生の「サビア占星術」の本でも、超意識、下意識、日常意識ということについて書かれていて、超意識へ行くつくためには、下意識を通らなければならない、ということが書かれていました。この下意識というのは、「邪悪で不道徳であり、下品なものだ」と考えられているものであり、意味合いとしては、遠地点リリスと似た意味に思えます。
「下意識が開くと自我に課せられた制限を突破してしまい、その人は下意識に書かれていることをおぼろげながら読めるようになるのです」としています。

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チャートルーラーであり、OOBでもある水星(射手座16度)は、「船を見ているカモメ」というシンボルです。

サビア占星術では、「船」や「海」や「旗」などがよく出てきます。
この「海」は集団的無意識、「船」は集団的で顕在的な意思を表していると解説されていることが多いのですが、この「集団的で顕在的な意思を見ているカモメ(鳥)」を表しています。

鳥は個人的な霊性(インスピレーション)を表しているので、「集団的で顕在的な意思を見ている自分」というような意味あいで解釈できそうです。

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同じくOOBになっている金星は、山羊座23度「戦争で勇敢さをたたえる二つの賞」というものです。
山羊座21度は「リレー競争」、22度は「敗北を優美に認める将軍」という流れでつながっています。

サインの21度から25度はサインの完成度数です。
21度の「リレー競争」では、集団的な協力によって戦うことを意味していますが、22度の「敗北を優美に認める将軍」とはなんなのでしょうか。
松村潔先生の「サビア占星術」では、「昔から物質と精神は逆相関になっているという説があり、ドイツの精神指導者ルドルフ・シュタイナーなどは、物質と霊の世界で名前は反対になると主張しています」と書かれています。

つまり、山羊座の物語では、「リレー競争で」で物質的に勝利したものの、「敗北を優美に認める将軍」では物質的に勝利した半面で、霊的に敗北するという意味になります。

その次の23度では「戦争で勇敢さをたたえる二つの賞」の「二つ」とは、物質の世界での勝利を表す賞であると同時に、霊的な意味合いでの敗北から、インスピレーションの世界に入っていくことを意味していると考えられ、24度の「修道院に入る女」(精神世界に入っていく)、25度「東洋の敷物を扱う商人」(物質の世界に異界の不思議なものを持ち込む)という流れになっていくようです。

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jplenioによるPixabayからの画像

 

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