10月7日に、金星が射手座入りします。
2021年を通して、ファイナル・ディスポジターの流れを作っていくと、金星がキーポイントになっています。
山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー金星という流れがあって、この流れは、土星が水瓶座が魚座に移動するまで続きます。
今回は、金星が射手座に移動するので、山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー射手座金星-水瓶座木星ー牡牛座天王星という流れになって、射手座金星ー水瓶座木星ー牡牛座天王星のループの流れになります。
金星が射手座に滞在する期間は、10月7日から11月5日です。
金星は通常、一つのサインに1か月ほど滞在しますが、金星は2021年12月19日から2022年1月29日まで、山羊座で逆行するので、2021年11月から2022年3月までは、4か月間山羊座に滞在します。
では、ホロスコープ(2021年10月7日・20時20分・東京・プラシーダス)を見てみましょう。
ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所
ASCは、双子座15度(MCは水瓶座24度)
チャートルーラーは、天秤座20度(ユダヤ人のラビ)の水星(逆行中)です。
1室に星はなく、OOB天体もありません。
ファイルナル・ディスポジターを見てみると、牡牛座天王星ー射手座金星ー水瓶座木星のループになっていて、魚座海王星だけが単独で存在する形になっています。
金星が入る射手座の支配星木星(水瓶座23度)がMCにあるのが特徴的です。
先日(10月6日・天秤座新月)のホロスコープでは、太陽・月・火星のコンジャンクションが、牡牛座の天王星とインコンジャクトを形成していましたが、太陽と火星のコンジャンクション(天秤座15度・環状の道)が、天王星とインコンジャクト牡牛座14度(模索している貝と遊んでいる子供たち)を形成しています。
天秤座では太陽はフォール、火星はデトリメントという低い品位になりますが、牡牛座の天王星もフォールという低い品位なっていて、その低い品位の星同士がアスペクトを形成しています。
また、ASCも双子座15度にあるので、太陽・火星のコンジャンクションは、ASCとトラインになっています。
アスペクトで解釈すると、火星と天王星はアクシデントを示していて、新月の時もそうでしたが、大きな変化を暗示していると解釈できます。
10月全体を見てみても、冥王星、土星、木星、水星が、次々に逆行から順行になっていくことから、「動き出す」イメージがわいてきます。
サビアンシンボルは、新月の天秤座14度は「正午の昼寝」で、これも変化の暗示ととらえてることもできるということを新月の記事でも書きました。
今回は、天秤座15度「環状の道」となっています。
時間のとらえ方として、一直線上に進む時間という考え方と、循環する時間という考え方があります。
一つの歴史観として、私たちは常に進歩しているから、現在は歴史の中では頂点の位置になるはずだ、という考え方があります。(ホイッグ史観)
これは、進化論や科学革命と関連した世界観といえますが、古代から続いている歴史観としては、人間の歴史は繰り返す、螺旋のように進むという考えたもあります。
今回、何らかの変化があるとすると、コロナ禍のなかでも変化ということで、今現在生きている人たちには経験がないことかもしれませんが、歴史を振り返ってみてみると、ペストなどの記録もあるように、伝染病が広まって社会機能が麻痺するということは、人類はこれまでにも経験しています。
チャートルーラー水星のある天秤座20度のサビアンシンボルは「ユダヤ人のラビ」というもので、ユダヤ教の聖職者や長老のイメージです。
初めて経験するようなことであっても、歴史の中では同じような例もあることを示しているのかもしれません。
Gerd AltmannによるPixabayからの画像