10月6日(20時6分)に天秤座で新月を迎えます。
ホロスコープを見てみると、この新月はかなり特徴的で、新月の位置に火星があって、太陽と月と火星が完全に重なる形になっています。
ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所
ASCは双子座10度。MCは水瓶座19度です。
チャートルーラーは、天秤座21度の水星になります。
1室に星はなく、OOB天体もありません。
蠍座金星と天秤座火星はミューチュアル・レセプション(金星は火星が支配する蠍座に滞在していて、火星は金星が支配する天秤座に滞在している)という形になっています。
ファイナル・ディスポジターを見てみると山羊座冥王星ー水瓶座土星ー牡牛座天王星ー蠍座金星ー冥王星になっていて、いわゆるループの形ですが、蠍座の副支配星の火星との関係でみると、ディスポジターが金星と火星になっています。
火星の天秤座入りのホロスコープでも火星の強調があったのですが、新月図でも火星が強調されているように見えます。
ASCが双子座、MCは水瓶座、新月は天秤座で、太陽、月、水星、火星は天秤座、木星、土星は水瓶座にあって、風のサインが強調されたホロスコープです。
新月は天秤座14度
新月は天秤座14度で、そこに火星がコンジャンクションしています。
太陽・月・火星のコンジャンクションです。
この新月と火星が牡牛座の天王星と正確にインコンジャクト(150度・かみ合わない角度)を形成します。
太陽、月は、自分自身の感情やあり方を示しているとされていて、そこの火星が重なってくるので、攻撃性や闘志という意味が付加されることになります。
また、天王星との関係では、予期せぬアクシデントと解釈されますが、インコンジャクトということで、あまり良くない意味でのアクシデントという意味になりそうです。
サビアンシンボルは、天秤座14度「正午の昼寝」、牡牛座14度「模索している貝と遊んでいる子供たち」というものです。
天秤座14度「正午の昼寝」を調べてみると、無意識との関係について書かれていました。ただ、この解釈は「寝る」という部分しか解釈しておらず、「正午の」の部分はどう考えればいいのかなと思います。
私が連想したのは、2020年夏至の日食です。
夏至の日は最も太陽が高く昇る日なので、「正午」という意味合いとも似てきますし、日食は「昼寝」とも意味合いが似ています。
この日食については、前に記事を書いたのですが、この夏至の最大食はヒマラヤ付近になっています。
太陽が最も高く昇る日に、世界で最も標高の高い地域を中心にして起こった日食になっていて、「最も高い部分が陰る」という意味合いに解釈できます。
「運命の車輪は、高きものを低め、低きものを持ちあげる」という言葉を思い出しました。(「タロットの図像学」鏡リュウジ著・75ページ)
5月26日満月(月食)と2020年6月21日新月(日食)夏至の比較 - クロノスとカイロス
天王星は動きが遅いのですが、6月15日に起こった天王星と土星のスクエアも、牡牛座14度の天王星と水瓶座14度の土星が形成したアスペクトでした。
今回は、天王星と火星のインコンジャクトになりますが、火星は天秤座14度とアスペクトを形成していて、今回も風のサインの星とのアスペクトになっています。
土星と天王星のスクエアには毎回火星がなんらかの形で加わっています。
天王星と火星のアスペクトは、予期せぬ出来事やアクシデントと解釈されることが多いようです。
Gordon JohnsonによるPixabayからの画像