占星術でのグレートコンジャンクションの意味
土星は、長い時間の星。長い時間を経ても変わらないもの以外は、捨てていきます。
木星は、大きな受容の星。ひろい空間を経てくるもの、すべてを受け入れます。
この二つが重なることは、社会のなかでの変わらないルールである制度(土星)や、心のなかでのルールである道徳観(木星)が新しくなると考えます。
つまり、グレートコンジャンクションのあとは、新しい社会の規範になったり、生き方のルールである宗教、そのルールを教える教育が新しくなっていきます。
その結果、グレートコンジャンクションのあとの世代は、新しい教育を受けた人たちや社会的目標を掲げた世代がでてくるので、グレートコンジャンクションの前後は歴史の変わり目になったりします。
出典 トリプルコンジャンクション グレートコンジャンクション 2020年
2020年のグレートコンジャクションは冥王星も合になる
でも、2020年のグレートコンジャンクションはちょっと特別でした。
木星と土星のグレートコンジャンクションに冥王星がからみます。
木星、土星、冥王星の天体が3つなので、トリプル。トリプルコンジャンクション。
出典 トリプルコンジャンクション グレートコンジャンクション 2020年
冥王星は、山羊座で、国家や組織の変革、社会的なルールの変更をしています。
グレートコンジャンクションに冥王星が加わることで、社会そのものが変わっていき、それに伴って社会のルールや、心のルールも変わっていくようです。
また、冥王星の「徹底的」という部分にふれるので、今回のグレートコンジャンクションの影響は、なかり大きいと考えられます。
出典 トリプルコンジャンクション グレートコンジャンクション 2020年
トリプルコンジャンクション グレートコンジャンクション 2020年
2020年の木星、土星、冥王星の動き
1.1月13日 冥王星と土星が山羊座でコンジャンクション
2.3月22日 土星が山羊座から水瓶座へサインの移動(7月2日土星が水瓶座から山羊座で逆行してもどる)
3.4~11月に合計3回 冥王星と木星が山羊座でコンジャンクション
4.12月17日 土星が山羊座から水瓶座へサインの移動
5.12月19日 木星が山羊座から水瓶座へサインの移動
6.12月22日 土星と木星が水瓶座でコンジャンクション
出典 12世紀から27世紀の グレートコンジャンクション
冥王星も含むトリプルコンジャクションは1146年の形に似ている
そして、2020年と似たように短期間に天体が集中しているのが1146年のあたりです。
1146年あたり何があったのかも調べました。
世界的には十字軍。
日本では、1146年には平清盛が安芸守(あきのもり 広島の県知事イメージ)に任官されています。ここから「おごる平家は久しからず」(平家物語)の始まりです。
崇徳院となる崇徳帝の譲位が1141年。そこから、保元の乱が1156年。
その結果、崇徳院が流罪となり四国で崩御されるのが、1164年。亡くなったあと、崇徳院は怨霊となります。
この時期は、平安時代の末期。貴族から武家へパワーバランスが動いていった時だと思うのです。
そして、2020年のグレートコンジャンクション、あるいはトリプルコンジャンクションがいかに、短期集中なのかがわかります。
そして、今回のグレートコンジャンクションが水瓶座の0度、入ってすぐの時に起きるというのも特徴。
土の活動宮(山羊座)から風の不動宮(水瓶座)へ。
活動宮の山羊座は、すでに土星が山羊座に入ったあたりから助走をつけているけれど、不動宮の牡牛座にはすでに天王星があって着々と変化をすすめています。
出典 12世紀から27世紀の グレートコンジャンクション
今回のグレートコンジャクションは200年ぶりのエレメントの変わり目でもある
そして、1981年から始まり、2020年には本格的に移動するのは、風のエレメント。
情報と知識を交換していく時代。
そして、いまは、風のエレメントにはさまれた、土のエレメントの時代です。
最初の1981年にグレートコンジャンクションでは、iモード(アイモード)や、日本電気と新日本電気がパソコンPC-6001を発表しており、続く風のエレメントの時代を予感させました。
そして、2000年の最後のグレートコンジャンクションは、失われた10年あるいは、20年と呼ばれた、モノに価値をおく最後の時代だったのかもしれません。
次の2020年から始まり、2156年まで続くのは、風のエレメントです。
出典 グレートミューテーション 2020年
1802年~2020年の土の時代は、どんな時代だったのか?
1802年〜2020年(【地】の時代)
従来の王室間の争いは、工業国間の争いに姿を変え、第1次世界大戦につながっていく
高度に都市化した工業社会へと変貌、人口の急増
大量生産や工場制度の発達による産業の発展
労使関係
都市化に伴う公衆衛生の整備
第1次世界大戦によりアメリカが世界最強の国として台頭
ナショナリズムの台頭によってヨーロッパ各地では新しい国家がいっせいに誕生
世界大恐慌(経済危機と独裁の台頭)
工業と商業の発展による経済的・政治的影響力の拡大
競争と対立の激化
海外植民地の支配権の争い
大々的な投資ブーム
出典 【土星・水瓶座入宮①回目/グレートコンジャンクションによる風の時代とは?】 | 占星術&惑星音叉サウンドヒーリング|ethical cosmic
前回の風の時代に起こったこと
1186年〜1425年(前回の【風】の時代)
十字軍時代のヨーロッパ(聖戦思想)
12世紀ルネサンス〜教育に携わる修道会の発展
学問への意欲が高揚し、古代ギリシア・ローマ時代の文献が発見されたことで、哲学への関心が高まり、大学が創設された
新たに設立された修道会はカトリック教会に新しい息吹を吹き込んだ
ヨーロッパでペスト(黒死病)大流行
貿易や通商と都市の発達
日本に禅宗伝来
出典 【土星・水瓶座入宮①回目/グレートコンジャンクションによる風の時代とは?】 | 占星術&惑星音叉サウンドヒーリング|ethical cosmic
【土星・水瓶座入宮①回目/グレートコンジャンクションによる風の時代とは?】 | 占星術&惑星音叉サウンドヒーリング|ethical cosmic
グレートコンジャクション時に選出されたアメリカ大統領は苦難にあう
さて4年毎に行われるアメリカ大統領選挙ですが、木星と土星のグレートコンジャンクション時に選ばれた人は、在任中、何らかの憂き目に遭うことが多いのも興味深い事実です。
1860年 アブラハム・リンカーン 暗殺
1880年 J.A.ガーフィールド 暗殺
1900年 ウィリアム・マッキンレー 暗殺
1920年 ウォーレン・G・ハーディング 心臓発作(毒殺説あり)
1940年 フランクリン・D・ルーズベルト 脳出血
1960年 ジョン・F・ケネディ 暗殺
1980年 ロナルド・レーガン 襲撃されたが助かる
2000年 ジョージ・W・ブッシュ 例外的に大きな事件は起こらず、爆発しない手榴弾を投げつけられた程度で存命
(注:年号は選挙の年)
出典 【星読み】歴史が物語る驚きの出来事 星の変わりめで2020年後半の予兆も(CREA WEB) - Yahoo!ニュース
水瓶座で起こるグレートコンジャクションの意味
水瓶座は風の星座で、組織に属さないアウトサイダーの一面を持つ星座。
アウトサイダーとは、組織や集団の部外者、外れ者、異端の人をさします。社会の枠組みにとらわれず、独自の思想や信念の元に行動する人です。
社会から疎外された人々の中から、新しい何かが生み出される可能性もあります。
出典 【星読み】歴史が物語る驚きの出来事 星の変わりめで2020年後半の予兆も(CREA WEB) - Yahoo!ニュース
【星読み】歴史が物語る驚きの出来事 星の変わりめで2020年後半の予兆も(CREA WEB) - Yahoo!ニュース
2019年に起こった土星と冥王星のコンジャクション(山羊座22度)
新しい時代を迎える前に、2020年の初めには社会が大きく揺らぐような星の配置になっていると、前回に書きました。それが土星と冥王星のコンジャンクションです。
出典 【星読み】凶星が出合い悲劇が重なる 2020年はさながら現代版デカメロンに | 岡本翔子の「占星術で時代を読む~この時代をどう生きる?」
占星術ではこの2惑星の組み合わせは戦争や災害、経済危機と関わりが深いとされています。
出典 【星読み】凶星が出合い悲劇が重なる 2020年はさながら現代版デカメロンに | 岡本翔子の「占星術で時代を読む~この時代をどう生きる?」
14世紀のパンデミック時も土星と冥王星がコンジャクションしていた
第2回のコラムを書くにあたり、感染症の歴史をひも解いていたら、14世紀のパンデミックは今年初めに作った土星と冥王星のコンジャンクションに関係が深いことがわかりました。
続いて17世紀のイギリスで起こったロンドンの大疫病の時代の星を調べてみると、1665年初頭、木星と土星は2020年と同じ、山羊座にありました。
「万有引力の法則」の発見で後世に名を成した数学・物理学・天文学者のアイザック・ニュートンは、伝染病の蔓延で勤務先のケンブリッジ大学が閉鎖となり(今でいうロックダウン?)、故郷に戻ることになります。
出典 【星読み】歴史が物語る驚きの出来事 星の変わりめで2020年後半の予兆も(CREA WEB) - Yahoo!ニュース
土星と冥王星の合は、戦争や危機などと関係が深い
代表的なものとしては1914~15年、蟹座の0~3度でコンジャンクションが起こり、サラエボの凶変から第一次世界大戦が勃発。
世界大恐慌は1929年末に土星が山羊座に入ったときに起こり、1931年7月、冥王星とぴったり正反対に位置するまで、世界を不安に陥れました。
今回の新型コロナウイルスとの関連でいうと、14世紀のパンデミック、「黒死病」と呼ばれたペストの時代とも符合しています。
出典 【星読み】凶星が出合い悲劇が重なる 2020年はさながら現代版デカメロンに | 岡本翔子の「占星術で時代を読む~この時代をどう生きる?」
【星読み】凶星が出合い悲劇が重なる 2020年はさながら現代版デカメロンに | 岡本翔子の「占星術で時代を読む~この時代をどう生きる?」