クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

【テトラモルフ】牛、獅子、鷲、人間 聖書と占星術とタロット

テトラモルフとは

 

テトラモルフ(英 tetramorph、仏 tétramorphe)は、「四」を表すギリシア語テッサレスあるいはテッサラ(τέσσαρες, τέσσαρα 合成語においてはテトラ τέτρα-)と、「姿」「形」を表すギリシア語モルフェー(μορφή)の合成語で、四つの姿がひとつになった生き物、あるいは組み合わせて表現された四つの生き物を表します。
出典 アンティークアナスタシア 神戸北野町 キリスト教に関するレファレンス キリスト教美術 テトラモルフ

 

聖書のエゼキエル書ヨハネの黙示録に登場する

 

顔の形は、おのおのその前方に人の顔をもっていた。四つの者は右の方に、ししの顔をもち、四つの者は左の方に牛の顔をもち、また四つの者は後ろの方に、わしの顔をもっていた。
出典 エゼキエル書(口語訳) - Wikisource

1:10

 

エゼキエル書 - Wikipedia

 

新約聖書』の中で唯一預言書的性格を持つ書である。
出典 ヨハネの黙示録 - Wikipedia

 

4:6
御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。

4:7
第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。

4:8
この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その翼のまわりも内側も目で満ちていた。そして、昼も夜も、絶え間なくこう叫びつづけていた、「聖なるかな聖なるかな聖なるかな、全能者にして主なる神。昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者」。
出典 ヨハネの黙示録(口語訳) - Wikisource

 

ヨハネの黙示録 - Wikipedia

 

4福音書とテトラモルフの関係

 

・マタイ伝は「人の子」イエズスの系譜から始まるゆえに、「人間」はマタイを表す。
・マルコ伝は「荒れ野で叫ぶ者の声」から始まるゆえに、荒れ野で咆哮する生き物である「ライオン」はマルコを表す。
・ルカ伝は祭司ザカリアによる燔祭の記述から始まるゆえに、犠牲獣である「牛」はルカを表す。
ヨハネ伝は神あるいは天に関する記述から始まるゆえに、天翔(あまかけ)る生き物である「鷲」はヨハネを表す。

また聖ヒエロニムス (St. Eusebius Sophronius Hieronymus, c. 347 - 420) によると、テトラモルフの四つの生き物は、キリストの生涯における四つの重要な出来事を表します。すなわち「人間」はキリストの受肉、「ライオン」は荒れ野での誘惑、「牛」は受難、「鷲」は昇天に対応します。
出典 アンティークアナスタシア 神戸北野町 キリスト教に関するレファレンス キリスト教美術 テトラモルフ

 

アンティークアナスタシア 神戸北野町 キリスト教に関するレファレンス キリスト教美術 テトラモルフ

 

ヨハネ 人(天使)…人間としてのキリストの誕生
聖ルカ  雄牛 …十字架における刑死における犠牲の動物
聖マルコ 獅子 …復活におけるキリスト
聖マタイ 鷲  …昇天におけるキリスト
出典 テトラモルフォ | フィレンツェガイド日記

 

テトラモルフォ | フィレンツェガイド日記

 

4福音書のシンボル – Good news collection

 

『ヨハネ黙示録』に見られるシンボルについて - 敬和学園大学

 

 

タロットとテトラモルフ

 

「謎かけ」を象徴するかのように輪の上にはスフィンクスがいます。剣を持って様子を伺っています。下方にはオレンジの怪物のような生き物が輪を背中に乗せるかのようにしています。蛇もうねりながら輪の回転と同調しているようです。絵で見る限りは、動いてはいませんが、「運命の輪」は、常に回転しているのです。
出典 テトラモルフ | 風雲流紫

 

四隅にはテトラモルフと言われる4つの生物が配置されています。「有翼の人間(天使)、ワシ、有翼のライオン、有翼の牛」が描かれていますが、それぞれ聖書に登場する福音者「マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ」に対応すると言われています。さらには、それぞれに4つの季節、4つの方角、4つのエレメント(火・地・気・水)を象徴しているとも言われていますし、ワシは「良心」を、ライオンは「意志」を、牛は「犠牲」を、人間は「真理」を象徴しているとも…。ただ、歴史的にテトラモルフには、さまざまな組合せがなされており、何が何を象徴しているのか、確証を持って「これが正しい」と言えるものはないようです。
出典 黙示録 テトラモルフ - Google 検索

 

テトラモルフ | 風雲流紫

 

 

4・・全体性、全体になる癒しの効果

 

無意識の自律的なシンボルのうち、四つ組である十字は自己、すなわち人間の全体性を表します[03-19]。従って、十字の記号は全体性、もしくは全体になるという癒しの効果のしるしです。
出典 哲学の樹(2/5)

 

1匹めの動物はライオンに似ており「人のように二本の足で立ち、人の心がその動物に与えられ」ていました。2匹めは熊に、3匹めはヒョウに似ていました。4匹めの動物は、大きな「鉄の歯」と「十個の角」をもつ「怖くて恐ろしい」獣でした[03-20]。ライオンだけが特別扱いされているのは、テトラモルフの人間の姿をした部分を思い起こさせます。これらの4つの生き物はいずれも肉食獣か、心理学用語では、願望に屈し天使らしさを失った、最も悪い意味で魔物的な機能です。それらは、神の4人の天使の否定的で破壊的な側面を表しています。
出典 哲学の樹(2/5)

 

哲学の樹(2/5)

 

ダニエル書にでてくる4つの生き物

 

4 第一のものは、ししのようで、わしの翼をもっていたが、わたしが見ていると、その翼は抜きとられ、また地から起されて、人のように二本の足で立たせられ、かつ人の心が与えられた。
5 見よ、第二の獣は熊のようであった。これはそのからだの一方をあげ、その口の歯の間に、三本の肋骨をくわえていたが、これに向かって『起きあがって、多くの肉を食らえ』と言う声があった。
6 その後わたしが見たのは、ひょうのような獣で、その背には鳥の翼が四つあった。またこの獣には四つの頭があり、主権が与えられた。
7 その後わたしが夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは、その前に出たすべての獣と違って、十の角を持っていた。
出典 ダニエル書 7 : 聖書日本語 - 旧約聖書

 

ダニエル書 7 : 聖書日本語 - 旧約聖書