沢山咸
感じあう喜び
山頂にある湖は不思議な青さをたたえている。下界の穢れを知らない美しさ、誇り高く若々しい雰囲気をまき散らし、若い男女は無邪気に交わる
雷風恆
変わることのない道
雷には風はつきもの。嵐が吹き荒れ雷が鳴り渡るときは、心のよりどころを求めよう。自然の変化の中にこそ永遠に変わらないものがあるのだ。
天山遯
勇気をもって退く
夕空の下に山並みが続く。山はどんなに高くても天には届かない。愚かな者たちがはびこる時はただ退いて、距離を保とう
雷天大壮
強運を握る
はるかな空の高みに遠雷が響く。人々が仰ぎ見る中で名声が四方に広まる。その名声に負けないように自分を磨き、礼を守ろう
火地晋
地平線に明るみが増し、昇る太陽の最初の一線がきらりとあたりを照らし出す。新しい英雄の誕生とともに、一日の動きが始まる時だ
地火明夷
再生の時に備える
西の大地に日が沈む。英雄は傷つき、地下に隠れて力を蓄え、再生の時を待つ。聡明な人は自分の知恵を隠して危険を乗り切る。
風火家人
家庭を治める
かまどの火から煙が昇る。一家だんらんの時だ。どんな山奥にも、荒野の果てにも、一筋の煙の下に人が住む。人のゆく道は、家族に始まる。
火沢睽
そむきあう
湖の上に火が燃える。夏の夜の湖上にきらめく花火は一瞬輝いて八方に散る。明るく美しい二人の姉妹。同じ明るさでもそむきあう。