地天泰
平和の訪れ
時は春 あらゆるものが成長する 天は無限に広がり、どこまでも高く、大地は天を受けてものをはぐくむ 大自然は摂理に従って、天地が和合し、平和が訪れ、願い事はかなう
天地否
行き止まり
どこまでも軽く高い空と重く沈む大地は互いに交わることがない。暗い影が次第にあたりに広がり、輝く太陽の光りを覆う。このままでは、すべての道はいきどまり
天火同人
人と交わる
燃え上がる火は煙となってはるかに高い。蒼空にとけこむ天と火は同じ志を持ち同じ方向に舞い上がる。人の和が新しい輪を開く
火天大有
善悪を超える
宇宙を照らす太陽の力はあらゆるものに声明を与える。光り輝き燃え上がる火の玉。それは善も悪も超えて暖かく人の生きる道(タオ)を照らす
地山謙
つつましく生きる
大地は山のような気高さを秘めている。輝く太陽はしずみ、満月も再び欠ける。心に思うことのある人は運命を知り、気高くそしてつつましく、自らのうちに静かにとどまる。
雷地豫
積極的に進む
春雷が山野にとどろき、大地の上にものの動く気配がする。厳しい冬は過ぎ去り、大自然は再生の喜びに燃え上がる。古代の王は音楽を作り、祖先をまつった。
沢雷随
自分の心に従う
暗い淵の底に沈む竜。春は遠い。今はじっと動かずに時の流れに従う時。大きな仕事を成し遂げようとするものはまず自らに従わなければならない。今は休息のとき。自分の心を養う時。
山風蠱
腐敗を正す
高山の麓に風が吹きすさみ、作物を荒らし落ち葉を散らす。ものは皆朽ち果てて終わりに近い。今こそ心ある人は立ち上がり、ことをおこすべき時である。
地沢臨
幸運が近づく
湖の岸辺に静かにたたずんで、青く澄み渡る水の深さを思う。緑の草原は水際まで続き、湖水の色と不思議な調和を奏でる。大地は心から近づく春を祝う。
風地観
自分の心と向き合う
しなやかに、しかも力強く、風が大地の隅々まで吹き渡る。空を行く風は心の奥までしみとおり、人々に仰ぎ見られる。観想の時。あらゆる姿が眼前に浮かぶ。