クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

2022年5月16日 蠍座26度・満月(月食)

今年も蠍座満月の季節がやってまいりました。

この蠍座満月の日は、ウエサク満月と呼ばれることがあります。

上座部仏教小乗仏教(タイやチベットなどの仏教、ちなみに日本の仏教は大乗仏教)では、釈迦は、蠍座満月の日に生まれ、蠍座満月の日に悟りを開き、蠍座満月の日に入滅した、と言われています。

このことから、5月の満月(蠍座満月)の日を、上座部仏教の国では、ウエサク満月と呼んでいて、国際的にもウエサク満月の日と決められているのだそうです。

2年ぐらい前まで、このウエサク満月の日が国連のサイトに載っていたのですが、今年は更新されていないみたいで、京都の鞍馬寺のサイトで見てみました。

https://souda-kyoto.jp/event/detail/uesakusai.html

京都の鞍馬寺さんのサイトでは5月15日とされていますが、満月は5月16日の13時14分になります。

 

蠍座満月の日

石井ゆかり先生の占いを毎日LINEで受け取っているのですが、その占いでは、毎年この蠍座満月の日は「感情があふれ出す日」というようなことが書いてあります。

今年の蠍座満月の記事では、「膿を出す、溜まった不要な血を出す」というような意味合いで解釈されておられました。

また、今回の満月は月食になります。この月食は日本では観測できません。

では、蠍座満月のホロスコープです。

ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

アセンダントは乙女座20度、MCは双子座19度
チャートルーラーは双子座4度の水星(逆行中)になります。

1室に星はなく、OOB天体もありません。

ファイナルディスポジターを見てみると、カギになる金星が牡羊座に移動しているものの、牡羊座の支配星の火星が魚座に滞在しているため、水瓶座土星-牡牛座天王星牡羊座金星-魚座火星-魚座海王星の流れになっています。

4月は、魚座に金星、木星海王星が集まるという珍しい動きがありましたが、ファイナルディスポジターはまだ魚座海王星になっています。

今回の満月は月食なので、太陽-月の軸に、ドラゴンヘッド、テイルの軸がかぶさる形になっています。

牡牛座-蠍座の軸の満月に、さらにドラゴンヘッドとドラゴンテイルがオーブ4度ほどで重なっていて、なにか目に見えない因縁のようなものを感じるホロスコープになっています。

目立つアスペクトとしては、金星-カイロン、火星-海王星コンジャンクションがあります。

全体的に、不安定な感じがする因縁めいたホロスコープに見えますが、金星とカイロンがコンジャンクションになっていることから、癒しの雰囲気も少しだけ感じられます。

 

5月10日から水星が逆行

また、5月10日から水星が逆行に入っています。

一般的に、水星逆行は、コミュニケーションの混乱などと解釈されます。

今回の逆行は、双子座(コミュニケーション、商業の象意)から牡牛座(財産や美の象意)への逆行となっていて、石井ゆかり先生のブログでは、経済活動の混乱というような意味合いで解釈されているようです。

また、これに続く5月18日は、火星と海王星コンジャンクションがあり、脆弱性や失望と解釈しているサイトもありました。
このアスペクトは、幻想、理想などを表す海王星と攻撃性や力などを表す火星が組み合させるので、「理想主義に走る」とか「殉教者のような立場に進んでなる」というような解釈されています。

鏡リュウジ先生の「占星術の教科書3」では、このアスペクトのあるときは「人と自分との物理的、心理的距離を適正にとることを意識」する必要がある、と書かれていました。

現実的な話をすると、ゴールデンウィーク明けということもあって、疲れやすい時期でもあり、また不安定になりやすい人も多い時期なのかもしれないので、少し注意しながら進む、という感じなのかなあ、と思いました。

 

それにしても、このブログをはじめて3回目の蠍座満月になりますが、よく考えてみると、なんで空にあんな丸い光るものが浮かんでいるのか、不思議ですよね。あの空に光っている丸い物体は一体なんなんでしょうね。

今更そんな話なんですか、って言われそうだけど・・

読んでくださっている方に、幸運が訪れますように。

 

István MihályによるPixabayからの画像