前回冥王星が水瓶座に入った年は1778年1月31日前後です。
冥王星は1930年2月18日に発見されたので、1778年には冥王星はまだ発見されていませんでした。
アメリカ合衆国は冥王星リターン
いろいろこの1778年近辺のころを調べてみると、アメリカ合衆国の建国(1776年7月4日)とかフランス人権宣言(1789年8月26日)などが思い浮かびます。
アメリカ合衆国の建国の日のホロスコープを見てみると、下のようになっています。
※1776年7月4日(0時)(ワシントンDC)で作成していますが、アセンダントなどが正しいかどうかは不明です。
ネットなどでは、冥王星リターンになっているという話題を時々見かけます。
このアメリカ合衆国の建国時のホロスコープでは、冥王星は山羊座27度33分にあります。
現在(2022年3月)の時点で、冥王星は山羊座28度3分にあるので、すでにリターンして2周目に入っています。
ちなみに、アメリカ合衆国が独立した日のホロスコープの赤緯を見てみると、金星、火星、冥王星がOOBになっています。3つの星がOOBになっているは珍しいですが、3月初旬に金星、火星、冥王星がコンジャンクションになっているのを思い出しました。
1802年に火→土のミューテーション
この時期は、ミューテーション(グランドクロスが起こるエレメント)の変化の時期だったみたいで、1802年に火から土に変化しています。
2020年12月のグランドクロスが水瓶座1度で起こったことで、土から風邪へのミューテーションが起こったことは、記憶に新しいです。
この時期の大きな変化といえば、アメリカでいうと、イギリスという宗主国からの独立、フランスでいえば、ブルボン王朝の滅亡、民衆による議会の設置、革命、というイメージの時期です。
アメリカ独立宣言の内容の中には「「国王の暴政と本国(=イギリス)議会・本国人への苦情」という内容があり、フランス革命と同様、王権の否定というものが主要てなテーマになっています。
独立や革命がキーワードになると思いますが、時代の流れでいうと、封建制の終わり、王や貴族の支配が終わって民衆による議会制民主主義、選挙による代表者の選出という時代の流れがあるといえます。
王や貴族の支配から、市民による支配と考えるというと水瓶座が想起され、公平や平等のイメージがありますが、実際に起こったことを考えると、資本家の台頭、資本家による労働者の搾取、景気循環による不景気と失業、修正資本主義、社会主義の登場だったのではないかと思います。
そう考えると、この1800年代から2000年代初頭までの土のエレメントがあらわしていたのは、「物質主義」「唯物論」「人間理性万能」「科学主義」「神秘主義、迷信の否定」というものだったんじゃないかと思います。
ある意味で、アメリカ、フランス的という共和制的な価値観の時代といってもよさそうです。(※共和制とは、王がいない政治形態のことです。王に代わる政治色として大統領という選挙でえらばれる公職があります。)
2023年以降の土星以遠の星の動き
2023年3月 土星・魚座入り
2023年3月 冥王星・水瓶座入り
2023年6月 冥王星・山羊座に戻る
2024年1月 冥王星・水瓶座入り(再)
2025年3月 海王星・牡羊座入り
2025年5月 土星・牡羊座入り
2025年7月 天王星・双子座入り
2025年10月 海王星・魚座に戻る
2025年11月 天王星・牡牛座に戻る
2026年1月 海王星・牡羊座入り(再)
2026年4月 天王星・双子座入り(再)
2023年は土星、冥王星がサイン移動
2024年はあまり大きな動きがありませんが、2025年は土星、天王星、海王星がそれぞれサイン移動するので、大きな動きがある年になりそうです。