去年は、新月図や満月図のほかにイングレス図や逆行開始、順行開始などいろいろなホロスコープを作っていたのですが、遅れてはいけないと思い、先々までのホロスコープを作っていたのですが、今年はホロスコープ読みは新月図と四季図だけにしようと思っているので、できるだけタイムリーに更新していこうと思います。
1月3日(3時33分)/山羊座13度新月
1月3日(3時33分)は山羊座新月になります。なんだか3が多いですね。
ホロスコープを見てみると、アセンダントが私のドラゴンヘッドの度数になっていました。MCは私のASCと2度違いです。私のドラゴンヘッドは蠍座28度です。
29度が「涙の度数」と言われていて、その中でも蠍座29度は強力らしいです。
サビアンシンボルも、「蠍座29度:酋長に自分の子供たちの命ごいをするインディアンの女性」で、なんとも厳しそうな光景です。
1度前の蠍座28度は、「自分の領土に近づく妖精たちの王」というものになります。
ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所
新月は山羊座13度です。
ASCは蠍座28度、MCは乙女座9度。
チャートルーラーは冥王星で、山羊座26度(2ハウス)
1室に火星、月がOOBになっています。
ホロスコープをみると、小惑星を含めて、リリス(月の遠地点)以外の星が北半球(1から6ハウス)に入っている珍しいホロスコープです。2ハウスに5つの星が入っていて、とても強力に見えます。
1室には、山羊座で最も品位が高くなる火星があることなどからも、山羊座が強調される動きです。
2022年前半は金星が目立つ動き
ファイナル・ディスポジターを見てみると、山羊座金星ー水瓶座土星-牡牛座天王星のループになります。
2022年3月に金星が水瓶座に火星とコンジャンクションを作りながら移動する動きがあるのですが、金星が水瓶座に入ると、水瓶座金星ー牡牛座天王星のミューチュアル・レセプションができます。
その先4月には、金星が魚座に入り、海王星や木星とコンジャンクションという目立つホロスコープを形成します。この時は、魚座金星ー魚座海王星のミューチュアル・レセプションが形成されます。
ファイナル・ディスポジターを決めるキーポイントになっている金星の動きが2022年前半は目立ちます。
特に、2022年3月、4月は、天王星、海王星と次々にミューチュアル・レセプションをつくります。
アスペクト
新月に対してのアスペクトを見てみると、隣のサイン、射手座15度に火星、水瓶座13度に土星になっています。隣のサインの似た度数に連続して星がある形です。
隣のサインにはアスペクトしないので、新月は目立ったアスペクトがないと見えるのですが、よく見ると、山羊座の対向の蟹座15度にバーテックスというポイントがあります。
見ようによっては、火星と土星がいわゆるヨッドを指していて、その先にバーテックスがあるとみることができます。
あまりバーテックスというポイントを使う人がいないので、見かけることが自体稀です。今回は、ポイントになるかもしれないところにあったので、バーテックスについて調べてみました。
バーテックスについて解説があった本は、「石井ゆかりの星占い教室ノート」のみでした。
「バーテックスは天頂から天底を結ぶ線(プライム・ヴァーティカル)が黄道と交わる点で、そのオポジションの位置がアンチ・バーテックスとなります。運命や宿命を示す、と言われる点です。・・・シナストリーでこれといって目立ったポイントがないとき、バーテックスを見たら、重要な星が互いに相手のバーテックスに重なり合っていた、ということが何度かありました。」
出典:「石井ゆかりの星占い教室のノート」191ページ
チャートルーラーの冥王星のアスペクトをみてみると、星とのアスペクトは目立ったものがありませんが、アセンダントとトラインになっています。
アセンダントは「他人から見た自分」を示すポイントなので、この冥王星とのアスペクトは、「自分を深く見つめる」「自己分析」という意味合いに解釈できそうです。
サビアン・シンボル
サビアンシンボルを見てみると
新月・・山羊座13度は「火の崇拝者」
バーテックス・・蟹座15度「豪華な食事を楽しんだグループの人々」
になっています。
宿命が「豪華な食事を楽しんだグループの人々」。
こういう宿命なら歓迎なのですが。。
さて、度数の話をすると、15度はサインの中での1回目のピークの度数とされています。16度から20度まではその1回目のピークに対する試練や挑戦の時期で、2回目のピークは25度です。
蟹座15度は、蟹座的な価値観の1回目のピークの度数ということになります。
この「豪華な食事を楽しんだグループの人々」というのは、蟹座がしめす「家族」か「家族的なつながりのある人」という意味合いで解釈できそうです。
運命的に「家」が強調される流れなのかもしれません。
山羊座13度の「火の崇拝者」は、ゾロアスター教(拝火教)を思い起こさせます。
現在無料鑑定をしているのですが、依頼された方のホロスコープをプログレスやソーラーアークで見ていくと、だいたいの方に何度も出現する度数、というのがあります。
たとえば、プログレスの水星逆行がはじまった度数、プログレスの新月や満月の度数、ネイタルの度数などで、何度もでてくる度数というのがあります。
今回のご依頼者の方の中にも、山羊座13度という度数が何度も出てくる方がおられて、しかも奇門遁甲で占うと「両火盛炎」というのになった方がいらっしゃいました。
この「両火盛炎」という象は、メラメラ勢いのよい炎で、澄んだ火という象です。
意味としては、「頭の良さ」がキーワードになる象で、ただ炎と同じように単独では燃えない象でした。多分、思考力とかそういうのではなくて、火のエレメントでいうところの直観力みたいな感じじゃないかな、と思ったりしました。
松村潔先生の「サビアン占星術」では、ほかの土のサインの13度との比較からの開設が載っていました。
牡牛座13度「荷物を運ぶ男」、乙女座13度「政治運動を弾圧する強い手」というもので、イメージとして、黙々とやるとか、強権的とかいうイメージが出てきます。
イメージでいうと、菅前首相のような感じかもしれません。(両火盛炎のイメージとは違いますが。。。)
この山羊座13度の「火の崇拝者」も、何か究極的なものに対する探究という意味合いで、それについて黙々と進める、とか、他のことは考慮しないせずに進めるというようなイメージのようです。
度数の意味合いの解釈としては、たぶん「直観力がさえる」みたいな意味合いだと思います。
山羊座ステリウム(太陽、月、金星、冥王星)があって、
・山羊座に星の集中がある
・チャートルーラーやファイナル・ディスポジターが土星(または火星)
の方は影響をうけやすいかもしれません。
Giacomo ZanniによるPixabayからの画像