クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

2021年12月24日 土星・天王星スクエア(3回目)

2021年の代表的な星の動きのひとつとして、土星天王星のスクエアがありました。
2021年 星の動きの特徴 - クロノスとカイロス

 

3回目の土星天王星のスクエアが形成される

1回目は2月18日、2回目は6月15日、3回目は12月24日です。
この星のアスペクトは、土星(社会、組織、体制)に対して、天王星(改革、革命)が、90度(葛藤)の位置をとるため、社会の変化を表していて、人によっては、「不景気アスペクト」と呼んでいる方もいます。

以前に、土星天王星のがスクエア、オポジションコンジャンクションになった時期を調べた記事をつくりましたが、2021年の直前は、2008年から2010年に土星天王星オポジションを形成していて、この時期は「リーマンショック」とその後の混乱の時期と重なっていました。
リーマンショックの前は1999年なのですが、この年に何か混乱があったかなあと思うと、少し前の1997年ぐらいにはアジア通貨危機などがあって、大混乱したのですが、その回復の時期だったと思います。
なので、このアスペクトが形成されると、確実に不景気になるとまでは言えそうにないなと思ったのを覚えています。

天王星土星アスペクトはおよそ10年おきにできます。
人間社会の活動の周期としては10年というのは一つの目安といえるのかもしれません。過去に土星と天王星がアスペクトを形成した時期 - クロノスとカイロス

今回のアスペクトで特徴的なのは、土星天王星が支配する水瓶座にいて、天王星は金星が支配する牡牛座にいるところです。
まず、水瓶座と牡牛座は、不動宮なので、変化しないことを意味していますが、このアスペクトがここで3回起こるということは、「変化しそうにないものが変化する」「固い岩を何度もたたいて割る」というようなイメージになります。

また、ファイナル・ディスポじたーを見るうえで、常に「金星」がポイントになっていて、今回も牡牛座という形で金星が絡んできているところが注目されます。

 

2023年3月には冥王星サイン移動

2023年には、冥王星山羊座から水瓶座に移動するのですが、この冥王星のサイン移動の時期は、社会的にも、国際的にも大きな事件が起こっています。
2021年に土星天王星のスクエアは、2023年の冥王星のサイン移動に前兆といえるような動きが出てくるんじゃないかと思っています。

ちなみにコロナが流行し始めた2020年1月に、土星冥王星コンジャンクションという30年に1度しかできないアスペクトが形成されていました。
土星冥王星の組み合わせは、「究極的なもの」を象徴するようなアスペクトなので、2023年に向けて、大きな動きがあるように思えます。

では、土星天王星のスクエア形成時のホロスコープです。
二つとも動きの遅い星なので、スクエアを形成する時間はそこそこあると思うのですが、12月24日16時16分(プラシダス)のホロスコープにしてあります。

f:id:kondatetanaka:20211119100326p:plain

ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所


ASCは双子座30度、MCは魚座11度です。
チャートルーラーは、山羊座17度の水星です。
水星はOOB天体になっています。

このホロスコープをみると、土星水瓶座12度)・天王星(牡牛座12度)がスクエアを形成しています。

そのほかのアスペクトを見ると、目立つのが、金星と冥王星コンジャンクション山羊座26度)です。

また、月と木星オポジションになっています。

金星と冥王星は、「究極的な金星的なもの(美や豊かさ、物質的なもの)」という意味合いで、月と木星は「月(感情)の拡大」ですが、オポジションなので、「行き過ぎた楽観」というような意味合いになりそうです。

・究極的な豊かさ
・行きすぎた楽観

土星天王星のスクエアが形成されるときに、金星・冥王星コンジャンクション、月と木星オポジションが形成されるのは、興味深いです。

サビアンシンボルを見てみると、水瓶座12度は、「上へと順に並ぶ階段の上の人々」で、牡牛座12度は、「ウインドウショッピングをする人々」です。

sutakuro.com

水瓶座12度では、新たな段階に進むというようなイメージのサビアンになっています。
牡牛座12度では、「物質的なもの」が強調されたシンボルになっていて、金星・冥王星コンジャンクションと似たものになっています。

「物質的なもの」「次の段階へ進む」というのがキーワードになりそうです。

 

金星・冥王星コンジャンクションになる山羊座26度は「水の妖精」というサビアンシンボルになっています。この水の妖精は「ウンディーネ」の話があります。
このウンディーネは、無邪気な水の妖精なのですが、人間の男性と結婚すると魂を得るとされているのですが、その結婚によって悲劇を招きます。

ウンディーネ (小説) - Wikipedia

 

f:id:kondatetanaka:20211119102300j:plain

kinkateによるPixabayからの画像