今日は、西洋占星術の話です。
インド占星術のことを書いてみたり、奇門遁甲のことを書いてみたり、いろいろ書いているので、読者の方がわからなくならないかちょっと心配です。
2021年は、木星が5月14日から7月28日の2か月半ぐらい魚座に入りましたが、2022年は本格的な木星魚座時代になります。
現在、海王星は魚座に滞在しています。
木星も魚座の支配星なので、木星と海王星が魚座に滞在すると、魚座の2つの支配星が同時に魚座に滞在することになるので、魚座、海王星、木星の意味が強調されることになります。
海王星、木星の共通点としては、フワフワしているというか、ボワッとしているというか、湯気とか蒸気のような感じの境界がはっきりしないもの、という感じです。
今日は、この木星と海王星の今後の動きを詳しく書いておこうと思います。
まず、木星です。
2021年12月29日 木星・魚座入り
2022年 5月11日 木星・牡羊座入り
2022年 7月29日 木星・逆行開始(牡羊座9度)
2022年10月28日 木星(逆行)・魚座入り
2022年11月24日 木星・順行開始(魚座29度)
2022年12月20日 木星・牡羊座入り
という流れです。
木星が魚座に在泊するのは、今年の12月29日から来年の5月11日まで、10月28日から12月20日までです。
この木星と海王星が魚座でコンジャンクションするのは、2022年4月13日です。
ホロスコープで見ると、魚座24度ピッタリでコンジャンクションします。
サインの度数でいうと、20度から25度は、そのサインの力が最も強くなる度数とされています。
サビアンシンボルは、「人の住んでいる島」というもので、意味としては、「人間中心主義を捨てる」という意味合いになるのだそうです。
現在のコロナ禍や地球温暖化、異常気象などを考えてみると、なんとなく意味のありそうな度数と言えそうです。
現在、土星が魚座の前の水瓶座に滞在していますが、土星はこれとは対照的に、境界をはっきり分ける星のイメージです。土星は「境界の守護者」という呼び名があって、体に部位では、外側と内側をわける「皮膚」を意味することもあります。
太陽~土星が個人的な影響を表す星であるのに対して、天王星~冥王星のトランスサタニアン(土星以遠)の星は、集団(集団的無意識)や特定の世代に影響を与えます。
太陽~金星は、個人の内側に向いた意識、ミクロコスモス
火星~土星は、個人の外側に向いた意識、マクロコスモス
天王星~冥王星は、集団的無意識
という分け方ができるかもしれません。
この土星も、2023年3月に魚座入りします。
木星、土星、海王星と大きな星が魚座と関係する動きが、この先3年ほど続くことになりそうです。
土星は境界線をはっきりさせる星ですが、その星が魚座に入ると、境界をはっきりさせる星の意味合いも曖昧になってきそうです。
境界があいまいになる、というのが、この先のテーマになりそうな気がします。
木星、土星、海王星が魚座に滞在する期間をエクセルでまとめてみたのですが、土星が魚座に滞在する期間中は、海王星もほぼ魚座に滞在するようで、土星の境界を定める力というのが揺らぐイメージが強くなるように思いました。
最後だけ2025年3月に魚座から海王星がぬけて、5月に土星も魚座から抜けるという形になります。
土星について考えてみると、海王星の在住する魚座で境界線を揺るがされた後に、フォールになる牡羊座に入っていくことになるので、境界線がかなり曖昧になる、組織、社会、規範というものがかなり大きく様変わりしていくのかもしれないなあ、と想像しました。
Squirrel_photosによるPixabayからの画像