クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

2021年8月12日 水星・乙女座入り

太陽と水星が獅子座に入り、しばらく火のサインにも星がある状態でしたが、8月12日には、水星が獅子座から乙女座に移動します。
これで、火のサインには太陽だけがある形になります。

ホロスコープ(東京・プラシーダス)を見てみましょう。

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ASCは乙女座13度、MCは双子座11度です。
チャートルーラーは乙女座1度の水星になります。
1室に金星、月があります。OOB天体はありません。

ファイナル・ディスポジターを見てみると、山羊座冥王星水瓶座土星ー牡牛座天王星ー乙女座金星ー乙女座水星という流れができています。
獅子座太陽と魚座海王星だけは単独で存在する形になりそうです。

このホロスコープは、水星の乙女座イングレス図ですが、ASCは乙女座、MCは水星が支配する双子座です。
水星はチャートルーラーでもあり、ファイナル・ディスポジターでもあります。
また、水星は乙女座では、エグザルテーションとドミサイルという高い品位を獲得します。
このホロスコープの中で一番目立つ星は、乙女座1度の水星と言ってよさそうです。
MCにドラゴンヘッド、ICにドラゴンテイルが来ているのも目立ちます。

 

乙女座は視覚を司る

神智学で有名なルドルフ・シュタイナーは、12サインを12の感覚に割り当てています。

牡羊座=自我感覚
牡牛座=思考感覚
双子座=言語感覚
蟹座=聴覚
獅子座=熱感覚
乙女座=視覚
天秤座=触覚
蠍座=生命感覚
射手座=運動感覚
山羊座=均衡感覚
水瓶座=嗅覚
魚座=味覚

松村潔先生の書籍などによる視覚の説明では、「視覚は排他制御を行う」そうです。

詳しく説明すると、その人の思考や思想を反映したものが見える、ということです。
視覚というと、客観的に見えているもので、誰でも同じものを見れば同じものが見えると思いがちですが、見る人によって見る部分も違いますし、見えるものも違います。

たとえば、焦点を当てて見ている部分以外は見ていないとか、その人が当然そこにあるだろうというものだけが見えていて、実際にはよく見ていないということがあります。

また、レントゲン写真のように見る人が見れば意味がわかるが、普通の人が見てもそれが何なのかわからない、ということがあります。
レントゲン写真を見て意味が分かる人というのは、レントゲンの見方(ある意味で思想や思考)を持っているので、普通の人とは見えるものが違うと説明できるかもしれません。

 

視覚は特定の対象にはっきりとフォーカスしますが、フォーカスすると今度は無意識の側はそれ以外のものをフォーカスするという二極化を起こします。・・・・
視覚は思考の反映として、見たものすべてに考え方を押しつけています。
視覚は思考の反映であるということは、唯物論的な思考であれば、空気の中にいろいろなものが見えるということを拒否します。・・見える見えないは思想の問題なのです。
「トランスサタニアン占星術」松村潔著 

 

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Rudy and Peter SkitteriansによるPixabayからの画像

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