5月26日は、スーパームーン満月で月食
5月26日は、射手座6度での満月で、月食になります。
月の軌道は楕円形なので、地球から遠いところ(遠地点)と近いところ(近地点)があるのですが、この満月は、地球の近地点の付近で起こる満月です。
地球から近い満月なので、明るさも30%増しで、大きさも14%ほど大きく見えるそうです。
5月26日の満月は、地球から35万7000キロのところで起こるらしいので、もっとも近い点で起こる満月と考えてもよさそうです。
wikipediaで「スーパームーン」を調べてみると、以下のようなことが載っています。
地球から月までの距離は、楕円軌道であるために、約35万7000kmから40万6000kmまで変化する。
5月26日(20時14分)のホロスコープを作ると、月の遠地点リリスが牡牛座29度であることがわかります。
遠地点が牡牛座29度であれば、その対極にある蠍座29度は、近地点といえます。
今回の満月は、射手座6度で起こるので、近地点から7度ほどのところで起こることがわかります。
実際にリリス(月の遠地点)とオポジションになるのは、満月の日(5月26日)の午前中のようです。
作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所
2020年夏至の新月・日食
昨年の夏至(2020年6月21日)の日は、新月の日で、その日に日食が起こる、という珍しい日でした。
夏至の日に日食が起こるのは、およそ372年ぶりということで、ニュースにもなり、日本でも部分日食が観測されました。
この日食は、アフリカ東岸で発生して、インド・ネパール近辺で最大となり、グアム島近辺で消滅した、とwikipediaで解説されていました。
最大食は、「インドと中国の国境付近にあるナンダ・デヴィ国立公園の東端付近」だそうです。
この昨年の日食は、夏至という太陽が地上に出ている時間が最も長い日、いわば太陽の力が最大の日に起こった日食、と言えます。
また、5月26日に起こる月食は、地球に最も近い場所で起こる満月の時に起こる月食、月が最も大きく輝くときに起こる月食、という点で、昨年の夏至の日食と類似しているといえます。
日食・月食の解釈
古来より、日食や月食は、光が陰る様子から、凶兆と考えられていたようです。
蝕の影響は、蝕が見られる地域で起こり、蝕の時間的な長さが、蝕の影響期間であると考えられていました。
また、蝕が起こる際に、東の地平線上(アセンダント)にあった星が、蝕の支配星とされているようです。(参考:鏡リュウジ著「占星綺想」)
日食については、鏡リュウジ先生の「占星綺想」という本に古代の解釈が詳しく紹介されています。読み物としても純粋に面白いので、お勧めします。
本の題名も洒落ていて、好きな本です。
今回の月食の発生する地域を見てみると、インドの東端、バングラディッシュ付近から、極東近辺で消滅することがわかります。
最も食が大きくなる地域は、インドネシア、タイ、ベトナム近辺です。
日本でも、皆既月食が見られます。
スターピープルというサイトのいけだ笑み先生の記事にも、5月26日の月食について、書かれていて、興味深く読みました。
今回の月は、インド占星術(サイデリアル方式)でみると、蠍座で起こる満月で、仏教や釈迦と関係が深い「ウエサク満月」と呼ばれるものになります。
今年のウエサク満月は、スーパームーンで月食ということで、何か大きな影響があるのかもしれません。
István MihályによるPixabayからの画像