2021年5月14日に、木星が魚座入りします。
木星の魚座入りは、2021年でも大きな星の動きの一つになります。
2020年12月下旬に木星が山羊座から水瓶座に移動し、その後、水瓶座1度で土星とコンジャンクションしたのは、記憶に新しいところですが、半年もたたないうちに、次の魚座に移動します。
木星は魚座の副支配星ですが、現在、魚座の支配星である海王星も魚座に滞在していて、魚座の支配星である海王星と、副支配星である木星が同時に魚座に滞在することになります。
木星は6月21日から逆行を開始し、7月28日には水瓶座に戻ってきます。
木星が本格的に魚座に滞在するのは、2022年になります。
では、2021年5月14日7時40分(東京・プラシーダス)のホロスコープを見てみましょう。
作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所
アセンダント(ASC)は、蟹座9度。(MCは魚座21度)
チャート・ルーラー(ASCの支配星)は、月で、双子座17度にあります。
1室に火星(蟹座13度)があり、月、水星、火星がOOBになっています。
ファイナル・ディスポジターは、双子座15度の水星で、魚座の海王星と木星は、双子座水星の系列とは違う系列に属します。
OOBになっている月はチャートルーラー、水星はファイナル・ディスポジター、火星は1室と、それぞれに目立つ星がOOBになっているのが特徴的です。
品位
品位(エッセンシャル・ディグニティー)を見てみると、双子座水星がドミサイル(オウンサイン)、蟹座火星がフォール、魚座木星がドミサイル(オウンサイン)、水瓶座土星がドミサイル(オウンサイン)、牡牛座天王星がフォール、魚座海王星がドミサイル(オウンサイン)という形になっていて、10個の星のうち4つはドミサイル(オウンサイン)に滞在していますが、蟹座火星と牡牛座天王星の品位の低さも目立ちます。
MCには魚座支配星の海王星があり、ASCには蟹座でフォールになる火星があります。
フォールの星の意味を考えてみると、牡牛座は、不動宮でどちらかというとゆっくり、じっくりというイメージのサインですが、そこに大きな変革や突発的な変化を表す天王星があります。
また、蟹座は家庭を表しますが、身内や家庭的な環境のなかに、強い情熱や闘争心を表す火星があります。
どちらも星のパワーがイマイチ発揮できない場所にあります。
イメージとしては、一気に変化が進むというよりは、ゆっくりとした変化を表していて、闘争心もうまく発揮できないという感じです。
アスペクト
太陽は海王星とセクスタイル。理想主義を表すアスペクトです。
火星は天王星とセクスタイル。変化に対する強い情熱や、突発的な変化などを示すアスペクトです。
火星は土星とインコンジャクト。闘争心を表す火星と抑制や縮小を表す土星と噛み合わない位置にきます。
2021年の大きな動きとして、水瓶座土星と牡牛座天王星のスクエアというアスペクトがあります。このアスペクトは3回形成されますが、1回目は2月に形成され、牡牛座には火星(牡牛座でデトリメント)もありました。
今回のアスペクトも、オウンサインにある土星と、低い品位の火星・天王星のアスペクト(土星と天王星はスクエア・土星と火星のインコンジャクト)になります。
Iván TamásによるPixabayからの画像