クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

2021年3月16日 水星・魚座入り

2月に水星、金星、太陽、木星土星水瓶座ステリウムを形成したのち、太陽、金星と魚座に入っていき、3月16日には、水星も魚座に移動します。 

水星は1月31日に逆行をはじめて、2月21日に順行に戻ります。
その後、冥王星が逆行を始める4月下旬まで、全惑星順行の期間になります。 

水星は、水のエレメントのサインとは相性があまりよくないとされていて、特に魚座では、デトリメントとフォールになります。 

では、ホロスコープを見ていきましょう。
2021年3月16日(7時26分)東京・プラシーダスで作成したホロスコープです。

 

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ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

 

アセンダントは、牡牛座1度。
チャート・ルーラーは金星で、魚座23度にあります。
1室に天王星(牡牛座9度)があります。OOB天体はありません。
ファイナル・ディスポジターを見てみると、魚座海王星魚座21度)になります。

 

3月13日は、魚座新月ですが、その時のホロスコープも、チャートルーラーが金星で、ファイナル・ディスポジターが海王星という組み合わせでした。

金星は魚座ではエグザルテーションという高い品位になり、海王星魚座がオウンサイン(ドミサイル)です。

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ホロスコープの中での星の意味(チャート・ルーラー、ファイナル・ディスポジター)と、品位を組み合わせてみてみると、魚座の金星と海王星がとても強力に見えます。

 ここでまとめて品位(エッセンシャル・ディグニティー)を見てみると、
水星は魚座でデトリメント、フォール
金星は魚座でエグザルテーション
土星水瓶座でドミサイル
海王星魚座でドミサイル
となっています。

 

では、次にアスペクトを見ていこうと思います。

太陽のアスペクト

太陽は、魚座26度にあります。
山羊座27度にある冥王星セクスタイル(60度、オーブ1度)になっています。
26~30度は次のサインへ移行にかかわる度数とされています。

 

月のアスペクト

月は牡羊座24度です。
魚座23度にある金星とセミセクスタイル(30度、オーブ1度)になっています。

 

ASCのアスペクト

ASCは牡牛座1度です。
水星が魚座にイングレスしたホロスコープなので、水星は魚座1度で、アセンダントセクスタイル(60度)になっています。
水星は、魚座では品位が低くなりますが、この水星がイングレス図でアセンダントセクスタイル
1室には牡牛座・天王星もあります。

 

チャート・ルーラー金星のアスペクト

金星は、魚座23度にあります。
魚座26度の太陽とコンジャンクション(オーブ3度)、月とセミセクスタイル(オーブ1度)になっています。 

金星と太陽の正確なコンジャンクションの時期を見てみると、3月26日15時56分に牡羊座6度でコンジャンクションになるようです。

 

また、前後のアスペクトを見てみると、
3月11日(9時2分)に、太陽と海王星魚座21度でコンジャンクション
3月14日(13時8分)に、金星と海王星が同じく魚座21度でコンジャンクション
になっています。

参考までに、両方のホロスコープを作成してみました。

 

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全体的なイメージ

ホロスコープを総合してみてみると、3月13日の魚座24度新月ホロスコープと同じく、金星と海王星がとても目立つホロスコープです。
また、両方の星が魚座23度、魚座21度にあります。21〜25度は、そのサインの特徴がもっとも活発に発揮される度数とされており、印象的です。
一方で、水星は魚座にイングレスで最も品位が悪い状態になり、アセンダントセクスタイルを形成します。

魚座海王星と金星品位の高さと、水星の品位の低さが対照的なホロスコープという感じがします。

魚座の金星と海王星は、無償の奉仕、無償の愛、というようなイメージが持てます。

 秘教的な占星術では、海王星は金星の1オクターブ高い惑星とされていて、親和的な関係の星同士です。この両方の星は、「愛」を示しめしていることから、高次のスピリチュアル(魂的)な愛を示しているとしている書籍もあります。(参考:鏡リュウジ占星術の教科書Ⅲ)

鏡リュウジの占星術の教科書III:深く未来を知る ステップアップ編

 

その一方で、水星が魚座にイングレスするというのは、火星が双子座にイングレスしたときのホロスコープで見たのと同じようなイメージができます。
「知性と感情の対立」というようにも読めます。

 

kondatetanaka.hatenablog.com

 

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像