クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

占いとシンクロニティー(共時的現象)

占いと共時的現象(シンクロニティー

1月7日の牡牛座イングレス時に、アメリカ議会にトランプ支持者が乱入し、暴徒化した、というニュースがありました。 

そのニュースの写真が下のサイトにあります。  牛の恰好をしているようです。

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

面白い偶然だな、と思われるかもしれませんが、ユング心理学の「シンクロニティー共時的現象)」という言葉を思い出しました。
「それはただの偶然でしょ」と思われる方もあるかもしれません。
そのとおりで、これは偶然なのです。

ただ、シンクロニティー共時的現象)は、「ある人にとっては、意味のある偶然」と言い換えることもできるのです。
おそらく誰でも感じたことがあると思うのですが、「これはただの偶然だが、こういう偶然があるのだろうか、この偶然には意味があるのではないか」と感じる感覚です。

「シンクロ二ティー」というと、誰にでも明らかにわかる客観的現象が共時的に起きる、と解釈されがちなのです。実際そういうこともあるのかもしれませんが、「ある特定の人にとって、意味のある偶然」という意味合いの言葉でもあります。

 

チュイルリー宮殿とルイ16世

この意味のある偶然は時々あります。
2020年5月23日に双子座の新月があったのですが、その時の新月は双子座3度。
サビアン・シンボルは「チュイルリー庭園」です。

この時のホロスコープは、よく覚えていて、新月なので、双子座3度で太陽と月がコンジャンクション水星と金星がOOBで、しかも双子座21度でコンジャンクション、というホロスコープでした。 

チュイルリー宮殿は、ルイ16世(フランス革命で処刑されることになるフランス国王)がフランス革命後に幽閉されることになる宮殿です。その100年ほど後になりますが、最後には、パリ・コミューンの暴動で焼け落ちます。

コミューンというのは、革命政権で、共産党的な色彩の強い政権のことなのですが、これは、「労働者のデモ」(双子座21度)のイメージともつながっています。
現在では庭園しか残っていない宮殿です。

 

昨年の今頃は、まだ安倍首相だったわけですが、5月22日に、安倍首相が「私はルイ16世と同じではない」と発言した、というようなニュースがありました。

www.asahi.com

ホロスコープを読んでいると、こういう偶然が時々あります。
ちなみに、このブログの「クロノスとカイロス」のカイロスも「ある人にとっては意味のある時間」という意味です。 
占星術は、天動説(地球が中心でほかの天体が地球を回っている)の世界観です。
ホロスコープの太陽は地球を表していて、地球は「私」を意味しているのかもしれません。

 

共時的現象と布置

先日、「無意識と出会う」というユング心理学に関する面白い本を読みました。この本によると、共時的現象(シンクロニティー)を引き起こすもとになるものは、「布置」というものなのだ、と書いてありました。
その本には占星術に関する記述もありました。

 

布置 constellationとは、本来、「ひとまとまりの星 stellaの配置」「星座」を意味する言葉である。

一つの星座を構成する星々は同じ平面上にはない。地球からの距離が異なるのだから、今、私たちが同時に目にしているそれらの星々の輝きは、まったく別々の時刻に発せられたものである。しかし、地球上からは、その星々が同じ方向に存在するがために偶然何かのかたちに見える。つまり、空間的にも時間的にも無関係な天体同士がひとかたまりになって意味をなし、私たちの心の奥深くにオリオンだのペルセウスだのといった古い神話の数々を彷彿とさせるわけである。(85-86)

 

一つの布置から、一方では心に問題が現れ、他方では体に問題が現れるのである。

もちろん、一個人の心身という境界を超えた無意識の発露もある。周囲の人々や物を巻き込んだ、より一般的な共時的現象である。共通の布置のもと、複数の人や物の間に「意味のある偶然の一致」が生じるのだ。布置が周囲を巻き込んで次々に感染していく、と言ってもよい。(87)

 

出典:無意識と出会う ユング派のイメージ療法—アクティヴ・イマジネーションの理論と実践1

 

この本によると、共通の布置が、一個人を超えた共時的現象を発生させるのだ、というようなことが書いてあります。

今回の牛に関する写真で考えると、「共通の布置」とは、火星の牡牛座イングレスなのかもしれません。

布置は「別々の時刻に発せられた光が、偶然なにかの形に見えることによって、意味をなす」ということが書いてあり、その偶然に意味があるとされているようです。

 この布置とは何なのか、どのように生じるのか、について、さらに調べていきたいと思います。

 

1月7日のホロスコープサビアンシンボル

1月7日のホロスコープ読みのブログの記事は書いたのですが、気になるのは、サビアンシンボルです。

2021年1月7日 火星牡牛座入りのホロスコープ - クロノスとカイロス

アセンダント冥王星と合)は山羊座25度「東洋の商人」(異質なものを共同体に持ち込む、多様性)、チャートルーラーの土星水瓶座3度「海軍の脱走兵」(集団的感情を統制することをあきらめる、集団感情に対する統制の崩壊)というものです。

日本では、1月7日に緊急事態宣言の発出が決定され、8日から緊急事態宣言が発出される、という流れになっています。また、イギリスや南アフリカからの変異種の流入も報じられていますが、これはもしかすると、「東洋の商人」(異質なものを共同体に持ち込む)というものなのかもしれません。

www3.nhk.or.jp

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