クロノスとカイロス

西洋占星術のホロスコープ読みを中心とした占いのブログ

クリスマスの起源と2020年冬至のホロスコープ(2020年12月21日のホロスコープ)

クリスマスの起源

クリスマスは、イエス・キリストが生まれた日とされています。

 

このキリストが生まれた日を記念して、クリスマスを祝う風習があるのですが、聖書には、12月25日に生まれました、とはどこにも書いていません。

クリスマスについて調べていくと、「キリストの誕生日」を祝うのではなく、「キリストの降誕を祝う日」とされているだそうです。

なので、イエス・キリストの誕生日というわけではないとする説が有力なようです。

 

キリスト教は、あちこちの地域で土着の宗教や風習とまじりあっているのですが、この「クリスマス」は、もともと冬至を祝う祭り」の日だったという説があります。

なぜ、冬至イエス・キリストが一緒になったんだろうな、と思いますが、これは、冬至が1年で最も太陽が出ている時間が短い日だから、というのが理由なのかもしれません。

 

どういうことかというと、生命のエネルギー源となっている太陽の出ている時間が最も短くなる日は、ある意味で「死」を象徴していて、ここからまた日が長くなることは「生」を象徴しているとも言えます。

つまり、死から生、復活のイメージがイエス・キリストキリストは処刑された3日後に復活して天に昇ったと聖書に書いてあるため)とつながった、という考え方のようです。

 

2020年冬至ホロスコープ

2020年の冬至は、12月21日19時2分です。

ホロスコープ(東京・プラシーダス)を作成してみました。

令和 2年(2020)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室

 

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ホロスコープ作成:Star Navigator | ARI 占星学総合研究所

 

アセンダントは獅子座4度(3度きっかり)

チャート・ルーラーは太陽で、山羊座1度です。

冬至の日(太陽の力が一番弱い日)のホロスコープの支配星が太陽なのもちょっと面白いですね。

1室に惑星はありませんが、水星(赤緯-24.99)がOOB天体になっています。

 

ちなみに、12月21日太陽と水星が山羊座にイングレス(サインに移動するという意味)して、22日の3時21分は、木星土星がコンジャクションする、グレート・コンジャクション(大会合)になっていました。

 

12月21日の動きをまとめると以下のようになります。

12月21日  8時 7分 太陽が山羊座入り

12月21日 19時 2分 水星が山羊座入り(冬至

12月22日  3時21分 木星土星水瓶座1度でコンジャクション

 

最近、夜空を見上げると、天頂に赤い星があるのですが、ホロスコープでもMCには火星があります。MCは牡羊座22.26度で、火星は牡羊座23.06度です。

 

ファイナル・ディスポジターを見てみると

太陽・水星・冥王星山羊座)→土星水瓶座)→天王星(牡牛座)→金星(射手座)→木星水瓶座)→天王星・・(天王星・金星・木星のループ)

海王星・月(魚座)、火星(牡羊座)という形になって、まとまってきていない感じがします。

 

サビアン・シンボルは太陽・山羊座1度は、「認識を求めるインディアンの酋長」になります。

sutakuro.com

 

「インディアンの酋長」というサビアン・シンボルから、私がぱっと思いついたのは、蠍座29度(いわゆる涙の度数)の「酋長に自分の子供たちの命ごいをするインディアンの女性」というものです。

sutakuro.com

 

この言葉の内容からしてとても仰々しいのですが、おそらく「インデアンの酋長」は組織の統括者を意味していて、インディアンの子はなにかインディアン組織にあってはならないことをして処刑される運命にあり、それをインディアンの母が命乞いしている様子がイメージできます。

なので、山羊座1度の「インディアンの酋長」は組織の統括者で、「自由や遠距離、高度な学問、宗教などを意味する射手座」から「社会や組織を意味する山羊座」に入ってきたものに、「組織・社会の一員」であることの認識を持つように要求しているという意味なのかなと考えました。

風のサインとは、真逆なイメージですが、山羊座1度(冬至)最も弱い冬至の太陽がチャート・ルーラーになるということは、社会や組織が構成員である個人に及ぼす影響力が弱くなる、というイメージもできるかもしれません。

 

Great conjunction2020

さきほどまで、「グレート・コンジャンクション2020」というオンライン・イベントを見ていました。

なぜか皆さん、コンジャクションではなく、コンジャンクションと発音されているように聞こえました。

見始めたらちょうど2部がスタートしたところで、「科学と占星術」というテーマの話で、3部は石井ゆかり先生が登場して、2021年がどんな年になるか、というか風の時代の到来とは、という話でした。

1770年に日本中でオーロラが見えた話、太陽フレアとオーロラが地球に及ぼすこと(発電所人工衛星に大きな影響があるらしい)、赤色巨星とヌミノース、明けも明星(アッカドのイシュタル)と宵の明星(ウルクのイシュタル)、風のサイン(双子座、天秤座、水瓶座)は分配と関係がある話、水瓶座はもともと灌漑と関係がある(公平な分配と文明のはじまり)など盛りだくさんな内容で面白かったです。

鏡リュウジ先生の本を最近よく読むので、言葉の端々に「自我の一神教「記号と象徴」の話など思い起こすものもありました。

最後の石井ゆかりレビ・ストロースの交差点の話がありました。コンジャンクションは交差点という意味もたしかあったような気もします。

 

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